イチロー氏、闇に包まれた“73人の正体” 敏腕記者の主張に米同調「投票権を剥奪すべき」

マリナーズ会長付き特別補佐兼インストラクターのイチロー氏【写真:川村虎大】
マリナーズ会長付き特別補佐兼インストラクターのイチロー氏【写真:川村虎大】

パッサン記者「全員が投票を公開すべきだ。説明責任は重要だ」

 メジャー通算3089安打を誇るイチロー氏は1月21日(日本時間22日)、資格1年目でアジア出身選手として初の米野球殿堂入りを果たしたが、1票足りずに満票での選出とはならなかった。その後は“犯人探し”が過熱。4日(同5日)に全米野球記者協会(BBWAA)が投票数の内訳を公開したもものの、結局判明せず。米敏腕記者は「全員が投票を公開すべきだ」と主張している。

 この日、BBWAAが全394人のうち321人(81%)の投票結果を公開した。 投票用紙には「結果発表から14日後に投票内容を公開することを望んでいる?」という欄があり、記者は「Yes」「No」を選択できる仕組みになっている。果たして明かされた結果を受け、持論を展開したのは米スポーツ専門局「ESPN」の敏腕記者ジェフ・パッサン氏だ。

 BBWAAの投稿を引用する形で自身のX(旧ツイッター)を更新。「殿堂入り投票を公開した321人全員がイチロー・スズキに投票した。イチローに投じなかったただ1人は謎のままだ」と綴ると、「私は当たり前のことを述べる」と続けた。同氏は「全員が投票を公開すべきだ。説明責任は重要だ」とした。

 パッサン氏の意見には米ファンも同調した様子。「自分の名前を出すのが恥ずかしいなら、それが間違っていると自覚している証拠だよ」「そんなに(投票しなくて恥ずかしいなら)投票権を取り上げるべき」「殿堂入り制度が崩壊している」「全ての結果が公になるべきだ」「イチローを投票から外した人物が見つかるまで、73人の匿名投票者の投票権を剥奪しよう。そして半分本気だよ」「ジェフ、その人を見つけて!」などとコメントが寄せられている。

 イチロー氏は1月23日(同24日)に殿堂博物館で会見に臨み、「どうやら1人投票してくれなかった人がいるようですが、ぜひ、自宅に招待して一緒にお酒を飲みたいので、シアトルまでお越しください」と話し、場内の笑いを誘っていた。

(Full-Count編集部)

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