新庄監督が高評価「楽しみですね」 1回3Kで強烈存在感…21歳左腕が示した“進化”

紅白戦に登板した日本ハム・松浦慶斗【写真:町田利衣】
紅白戦に登板した日本ハム・松浦慶斗【写真:町田利衣】

日本ハム・松浦が紅白戦に登板し1回無安打無失点3奪三振の好投

 日本ハムの高卒4年目・松浦慶斗投手が8日、沖縄・名護で行われた紅白戦に白組の5番手で登板。失策で走者1人を出すもアウト3つを全て三振で奪い、1回無安打無失点投球を披露した。新庄剛志監督も「楽しみだね」と頬を緩め、昨年からの“進化”を感じ取っていた。

 期待の左腕が片鱗を示した。先頭の浅間を外角直球で空振り三振、郡司を147キロで見逃三振。清水優は二失で出塁を許したが、最後は石井を148キロの外角直球で見逃し三振で、堂々とベンチに帰った。

 2021年ドラフト7位で大阪桐蔭高から入団した身長186センチ、体重101キロの大型左腕は、2022年に1軍デビュー。昨季2年ぶりに1軍マウンドに上がると、5試合で1ホールド、防御率2.25の成績を残した。2軍では24試合で防御率1.85という安定感だった。

 新庄監督は「昨年より左足に乗せて投げに行くときの腕のクネクネ感というか、引っかかりがないフォームに仕上げてきたんじゃないかなと思いましたね。オフの間に」と成長を分析する。「昨年はちょっと手が中に入るというか、下半身と上半身のバランスがちょっと合っていないときがあって、今は合っているので、見ていてコントロールがよくなったような投げ方に変わっている」とうなずいた。

 投手全体を見渡し「全体的にリズムがよくて、打者に考える間をもたせることがなかった」と満足げだった指揮官。そんな中でも、高いポテンシャルを誇る21歳が強い印象を植え付けた。

(町田利衣 / Rie Machida)

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