8億円増のダルビッシュら年俸高騰で…元阪神助っ人に“放出論”浮上 巨額残金が示す意味
![パドレスのロベルト・スアレス【写真:ロイター】](https://full-count.jp/wp-content/uploads/2024/10/09134153/20241009_Suarez_reu.jpg)
アメリカンドリームを掴んだスアレス
パドレスで活躍するロベルト・スアレス投手について、地元紙「サンディエゴ・ユニオン・トリビューン」はトレードについて指摘している。現時点では可能性が高いとは言えないようだが、その中で「最も起こりそう」として、スアレスの名前を挙げた。
スアレスはソフトバンク、阪神でプレーし2022年からパドレスに所属。31歳でのメジャーデビューとなったが、同年に45試合に登板して防御率2.27をマークし、11月には5年4600万ドル(約70億円)で契約を延長した。昨年は守護神として65試合に登板して防御率2.77、9勝3敗36セーブの好成績だった。
パドレスはマニー・マチャド内野手、フェルナンド・タティスJr.外野手らスターを抱える一方で、今季はキム・ハソン内野手、ジュリクソン・プロファー外野手、タナー・スコット投手、ドノバン・ソラーノ内野手らが退団し、エース格のジョー・マスグローブ投手がトミー・ジョン手術のため今季の復帰絶望という厳しいチーム事情だ。
さらに、長期契約を結んだ選手の中には昨季に比べて今季の年俸が増える契約形態の選手が多く、ダルビッシュ有投手が2024年の1500万ドル(約22億7100万円)からプラス500万ドル(約7億5000万円)、タティスJr.が1100万ドル(約16億6500万円)からプラス900万ドル(約13億6000万円)、ジェイク・クロネンワース内野手が700万ドル(約10億6000万円)からプラス400万ドル(約6億円)となるため、金銭面でもストレスがかかるシーズンとなる。
スアレスには今季を含めて3年2600万ドル(約39億円)の契約が残っており、今季終了後にはオプトアウト(契約破棄)権もついている。同紙のパドレス番ケビン・エイシー記者は、「(マイケル)キングはトレード要因からは外れている。そして、シーズが(パドレスに)残る可能性が高まっているという噂もある。しかしながら、スアレスはというと、また別の話になっているようだ」と指摘。「パドレスがスアレスをトレードすることに熱心な姿勢であると考えるのは、言い過ぎだろう」と実現の可能性は高いわけではないとしながらも、「最も起こりそうだと思われるのが、その動きだ」と説明した。
またエイシー記者によると、パドレスは試合終盤に投げる救援陣の顔ぶれを気に入ってはいるものの、スアレスを放出することで年俸負担を取り除きつつ「必要な見返りを手に入れられる可能性のほうが高いと思っている」と指摘した。昨年はドジャースに地区シリーズで敗れたパドレスは、より高みを目指すためにどんな補強をシーズン開幕までに行うのだろうか。
(Full-Count編集部)
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