早大時代に下駄でダンス→内定蹴ってハムチアへ 新キャプテンの“通達”も「本当に私?」
![上村優菜さん(左)とファイターズガール2025【写真提供:H.N.F.】](https://full-count.jp/wp-content/uploads/2025/02/12192041/20250212_fightersgirl_of.jpg)
早大出身の上村優菜さんが新キャプテンに就任
球場を盛り上げ、チームの勝利を後押しすべく活動する球団公式パフォーマー。「きつねダンス」などで人気を博してきた日本ハムオフィシャルチアチーム「ファイターズガール」の新キャプテンに就任した上村優菜(うえむら・ゆうな)さんに話を聞いた。
2025シーズンのファイターズガールは、新メンバー7人、継続メンバー15人の計22人。在籍3年目の上村さんは、新キャプテン就任を耳にした際「本当に私が?」と半信半疑だったと言う。
「まさか自分に声がかかると思わなかったので、とにかく驚きでした。初めは大役を任せていただいたことに対して不安もありましたが、今は『1年間このチームを盛り上げていこう!』という楽しみな気持ちへと変わりました」
北海道・札幌市出身。ファイターズファンの両親の影響で幼少期はファイターズダンスアカデミーに通いレッスンを重ねた。勉学にも熱心に取り組み、中学・高校は札幌市内有数の進学校に、大学は早大に進学。しかし、就職活動を無事に終えたタイミングで「本当にこれが自分の望んでいる道なのか」と自問自答した。大学時代は下駄を履いて踊るダンスサークルの一員として「パフォーマンスで人を喜ばせること」を経験していた。大学最後の学祭ステージでのパフォーマンスを終えた時、心は決まった。
「これからもパフォーマンスを通して、たくさんの方に笑顔や感動を届けていきたい。単なる『学生時代の良い思い出』で終わらせたくない」
「ユーモア溢れるチームが私の理想像です」
そこに運命かのようなタイミングで、母からファイターズガールがメンバーを募集していることを聞き、オーディションに挑戦。見事合格を勝ち取り、メンバー入りを果たした。長い遠回りの末、自らの思いの力で切り開いた「ファイターズガール」という道。チームを牽引する立場となった今、どのようなキャプテン像を描いているのか。
「チーム作りに最もコミットできる存在だと思っています。その目指すべき良いチームには、2つの段階があると考えます。メンバー1人ひとりの力が最大化されてる状態とメンバー同士の相乗効果が生まれている状態。このようなチームを作るキャプテンになるには、メンバーから信頼されていること、メンバーをよく理解していること、自身が筆頭となって良いチームになるよう働きかけることが重要だと思います。この資質を身につけ、チームのために自分のできることを最大限に発揮していきたい」
ファイターズガール2025をどのようなチームにしていきたいか。すでに頼もしさが漂う上村さんは、明確なビジョンも持っている。
「内面的なものでは、ファイターズガールであることに誇りを持ち、明るく楽しく向上心を高め合えるチーム。外面的なものでは、たくさんのファンの方に笑顔や喜びを届ける、ユーモア溢れるチームが私の理想像です。チームの雰囲気はファンの方にも伝わるもの。まずは、メンバー全員が心から活動を楽しむことができるチームを作っていきたいです。そして、その先にいるファンの方にも喜びを共有し、笑顔にできるパフォーマンスを追求し続けるチームを目指していきます!」。とびきりの笑顔をみせた。
(「パ・リーグ インサイト」編集部)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)