最強ジャッジが“ランク外” 200勝右腕の主張に騒然、米司会者も混乱「あんた正気か?」
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アダム・ウェインライト氏が選んだトップ5…ジャッジがランク外に
「MLBネットワーク」がシーズン開幕前に発表している「現役トップ100」に絡み、大物レジェンドが選んだランキングのトップ5から“世界最強打者”を外したことが話題を集めている。
ランキングは毎年開幕前に発表されており、12日(日本時間13日)までに11位までが発表された。2年前まで上位の常連だったエンゼルスのマイク・トラウト外野手が39位に転落したことも話題を集めた。トップ10発表に先立ち、番組では3人の元メジャーリーガーが選んだトップ5も発表。通算233本塁打のクリフ・フロイド氏、同100本塁打のヨンダー・アロンソ氏は、ともに1位に昨季ナ・リーグMVPの大谷翔平投手(ドジャース)、2位に昨季ア・リーグMVPのアーロン・ジャッジ外野手(ヤンキース)で一致した。
異論を唱えたのが、メジャー通算200勝のアダム・ウェインライト氏。1位は大谷だったが、元投手らしく2位にタリク・スクーバル投手(タイガース)、4位にザック・ウィーラー投手(フィリーズ)を選出。残り2人は遊撃手を選び、ジャッジはランク外となった。
ウェインライト氏は「私はアーロン・ジャッジのことは大好きなんだ」としつつも「ヤンキースファンは私に怒るだろうけど、彼は私のトップ5に入ってない」と主張。これにフロイド氏は即座に「あんた正気か?」と冗談交じりにツッコミを入れる事態に。ウェインライト氏はこの状況にも動じず「十分に話題になっていない選手が何人かいるんだ。タリク・スクーバルは次の5年間でサイ・ヤング賞を獲るかもしれない」と、投手の評価について力説した。
ウェインライト氏の見解を聞いたフロイド氏は再び「聞かせてくれないか。援護点は必要ないってことかい?」と改めて指摘すると、ウェインライト氏は「ウィーラーやスクーバルがマウンドにいれば、そんなに必要ない」と反論した。このやり取りを見守っていたアロンソ氏は「なぜガナー・ヘンダーソン(オリオールズ)がトップ5なんだ」と問いかけると、ウェインライト氏は「もしジャッジが伝説的なシーズンを昨年送っていなかったら、私の中ではヘンダーソンがMVPだったんだ」と持論を展開した。
大谷とジャッジを巡る最強打者論争はファンや有識者の間でも話題が尽きない。大谷は指名打者に専念した昨季、前人未到の「54本塁打&59盗塁」を達成し、3度目のMVPを受賞。ジャッジは大谷を上回る58本塁打、144打点でリーグ2冠王に輝き、2度目のMVPとなった。MLBネットワークは既に今年の11位以下を発表しており、スクーバルが11位、ウィーラーが19位となっている。昨年の同ランキングは1位がロナルド・アクーニャJr.外野手(ブレーブス)、2位がムーキー・ベッツ内野手(ドジャース)で、ジャッジは3位、大谷は4位だった。
(Full-Count編集部)
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