プロ10年目、現ドラ移籍のドラ1は「中堅だから」 厳しい言葉も…コーチが期待する開花

キャンプで汗を流す西武・平沢大河【写真:小林靖】
キャンプで汗を流す西武・平沢大河【写真:小林靖】

平沢大河と立花打撃コーチが9年ぶり西武で“再会”

 昨年12月の現役ドラフトでロッテから西武に加入した平沢大河内野手が、新天地で新たな地位を確立しようと1軍キャンプで汗を流している。その様子に目を細めているのが立花義家打撃コーチだ。

「相変わらず力強さはあるよ。練習をしている姿をみても一つ一つ丁寧にやっていますね」

 2013年から2016年までロッテの打撃コーチを担当。その最終年にルーキーだったのが仙台育英高からドラフト1位で入団した平沢だった。「やっぱり1位だけあってスイングもよかった。いい選手でしたよ」。注目新人の2016年は高卒1年目のシーズンということもあり、1軍では23試合の出場で打率.149という成績だった。

 立花コーチといえばかつて西武やソフトバンク、楽天などのコーチを歴任。特にソフトバンクに関してはダイエー時代を含め計13年間指導し、柳田悠岐外野手や栗原陵矢内野手らを熱心に指導。常勝軍団形成に携わるなど、手腕は高く評価されている。

 今季から18年ぶりに西武に復帰し、現役ドラフトで加入した平沢とは9年ぶりの“タッグ”となる。ロッテでの9年間で通算306試合、打率.190、10本塁打、57打点と伸び悩んだ27歳の再生に立ち上がる。

「(打撃で)少し頭が動いてしまう課題はあるけど、振る力は十分にある。セカンドは空いているようだし、レギュラーを獲ってくれたらいいと思いますよ。もう10年目? 中堅だからね。いかに自分の力を発揮できるかじゃないですか」

 かつての教え子の奮起に期待を寄せた。27歳ドラ1が名コーチとともに、現役ドラフトで開花した新たな“成功例”となる。

(湯浅大 / Dai Yuasa)

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