大谷翔平らを逃し…生え抜きの契約延長交渉も停滞 定まらぬ軸「調子取り戻しても」

ブルージェイズのボー・ビシェット【写真:Getty Images】
ブルージェイズのボー・ビシェット【写真:Getty Images】

2024年は厳しい成績に終わったビシェット

 ブルージェイズが抱える大きな問題が、チームを支える選手の契約延長だ。強打の遊撃手ボー・ビシェット内野手は2025年オフにFAとなるが、本人はまだチームと長期契約について話し合っていないことを明かした。昨季は苦しんだとあり、契約延長へ懐疑的な見方を示すメディアもある。

 1995年に本塁打と打点の2冠に輝いたダンテ・ビシェット氏を父に持つボーは、2016年MLBドラフト2巡目(全体66位)でブルージェイズに指名され、2019年にデビュー。2021年からは3年連続で20本塁打を放った。しかし、今季は右ふくらはぎの、右手の怪我もあり81試合で打率.225、OPS.599と自己最悪の成績に終わっていた。

 FAに向けて弾みをつけたい2024年に成績を落としてしまっただけに、米最大の移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」は、「ビシェットがブルージェイズの長期的なプランに含まれているかどうかさえ明らかではないという単純な事実もある。2024年シーズンが驚くほど不振だったためだ。トロントの視点からすると、チームがビシェットがどのように(もし復活するならば)復活するかを見てから、高額の複数年契約を検討したいと思うのは当然だろう」とシーズンに入ってからの延長交渉開始を予想した。

 シーズン中に契約延長するケースは珍しくないことも挙げ、「仮にビシェットが調子を取り戻しても、彼は実質的に来年の冬に市場を試することになるだろう」と指摘。さらに、チームが苦戦するようならトレード放出の可能性もあるとしている。

 ビシェットは15日(日本時間16日)、米記者らに対し「まだ話し合いはしていないが、私の視点からすると、誰もが子どものころからキャリアを通じて一つの球団に留まるような選手になりたいと思ってきたはずだ」とコメントした。

 昨オフは大谷翔平投手の争奪戦に参戦し、今オフも佐々木朗希投手獲得の最終候補にも挙げられたが、敗れる形となったブルージェイズ。球団史上最大規模の契約が予想されるブラディミール・ゲレーロJr.内野手はスプリングトレーニングの始まる2月18日(日本時間19日)以降は、交渉を続ける意向はないと述べており、チームの2人の軸を巡る契約問題は、まだまだ時間がかかるとみられる。

(Full-Count編集部)

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