燕24歳コンビは「30本打てる」 名伯楽ら太鼓判の可能性と魅力…村上の“穴”を埋めるか

春季キャンプで練習するヤクルト・橋本星哉(左)と澤井廉【写真:栗木一考】
春季キャンプで練習するヤクルト・橋本星哉(左)と澤井廉【写真:栗木一考】

2023年イースタンL本塁打王の澤井&昨季支配下を掴んだ橋本

 2021、22年のリーグ2連覇から、2年連続5位と低迷しているヤクルト。浮上のためには若き力の台頭が欠かせない。楽しみな存在は多いが、名伯楽が「2人とも30本打てる力がある」と絶賛したのが、ともに24歳の澤井廉外野手と橋本星哉捕手だ。村上宗隆内野手が日本でのラストシーズンとなることからも、“後継者”の出現が待たれる。

 2人に共通するのが、フルスイングだ。2022年ドラフト3位で中京大から入団した澤井は、ルーキーイヤーに2軍で18発を放ってイースタン・リーグの本塁打王に輝いた。1軍での飛躍が期待された昨季だったが、怪我もあり12試合で1本塁打にとどまった。

 11日まで臨時コーチとして指導していた古田敦也氏から配球の考え方などを聞き、考え方も成長。数々の日本を代表する打者を育て上げた杉村繁打撃コーチも「もうちょっと広角に打てれば打率も上がるだろうけど、でも振れるというのが素晴らしいな」と太鼓判を押した。

 また、臨時コーチを務めていた元監督の真中満氏も「全体的に若い選手はみんな面白いけど、長打力がある澤井くんとかは楽しみだね」と声を揃える。「中軸になり得るパワーを秘めている。大きく育てばかなりの戦力になりそう。大卒3年目だし、今年ある程度1軍で経験を積めるような状況にはなりたいよね」と分析した。

 2022年育成ドラフト1位で中央学院大から入団した橋本は、昨季念願の支配下を勝ち取り1軍デビューも飾った。2軍では103試合で打率.261、7本塁打、42打点。登録は捕手ながら、三塁や外野も守ることができ、今キャンプでは三塁に練習に注力している。

「全体的に、ヤクルトは若い子がすごく伸びてきていると思いました」と真中氏が話せば、杉村コーチも「底上げは結構してきているのではないか」とうなずく。主力を脅かすほどの結果を示せば、チーム力も上がってくるはずだ。

(町田利衣 / Rie Machida)

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