ゲレーロJr.は契約延長に合意ならず 540億円提示も埋まらぬ差「現実的なオファーなら…」

アトキンスGM「明らかに、とても落胆している」
ブルージェイズのブラディミール・ゲレーロJr.内野手が18日(日本時間19日)、交渉期限としていた全体キャンプ初日(同19日)までに球団との契約延長に合意できなかったと会見で明かした。シーズン中に再交渉する予定はなく、このオフにFA市場へ参戦することも表明している。
2025年オフにFAを迎えるゲレーロJr.とブルージェイズはこのオフ、契約延長交渉をたびたび行ってきた。球団は3億4000万ドル(約541億円)の契約延長オファーを提示したと伝えられているが、「求めている金額には全く届いていない」として、ゲレーロJr.は拒否。米スポーツメディア「CBSスポーツ」は「ゲレーロと代理人は、おそらくフアン・ソトがメッツと結んだ15年7億6500万ドル(約1217億円)の契約を意識しているだろう」とし、巨額契約を求めていると報じていた。
ゲレーロJr.は18日(同19日)を契約延長交渉のデッドラインに設定していたが、合意に至らず。報道陣の前に姿を見せると、通訳を通じて「彼らは彼らの数字(契約)があり、僕は僕で求めていた数字(金額)があった」とし、埋まらぬ差があったと言及。金額が近づいたかの質問には「No」と答えた。一方でブルージェイズにも愛着あるとし、チーム一筋でプレーしたいとしながらも「今は、彼らが他の29球団を打ち負かさなければならない」と、FA争奪戦で勝利する必要があるとした。
一方でブルージェイズのロス・アトキンスGMは「もちろん、とても落胆している。我々は一生懸命に交渉してきた。(再契約の)モチベーションはある」と前を向いた。ゲレーロJr.も「現実的なオファーであれば、交渉のドアを閉めない」と答えた。
殿堂入り選手を父に持つゲレーロJr.は、球界最高の有望株と評価され、2019年にブルージェイズでメジャーデビュー。2021年には大谷翔平投手(当時エンゼルス)を上回る48本塁打で初タイトルを手にした。昨季は打率.323、30本塁打、103打点、OPS.940をマーク。今季年俸は2850万ドル(約45億円)で合意し、ソト、大谷に次ぐ歴代3位の金額となっている。
(Full-Count編集部)
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