菅野智之に思わず「ワオッ!!」 通算184HRの田中将大“元相棒”が衝撃「落ち着いていた」

ブルペン入りしたオリオールズ・菅野智之【写真:編集部】
ブルペン入りしたオリオールズ・菅野智之【写真:編集部】

初のブルペン入りで多彩な球種と制球力を披露

 オリオールズの菅野智之投手が18日(日本時間19日)、フロリダ州サラソタで行われているスプリングトレーニングで、初めてブルペン入りした。メジャー通算184本塁打の強打を誇り、過去にヤンキースで田中将大投手の相棒を務めたこともあるゲーリー・サンチェス捕手を相手に35球を投じた。

 カーブ、スライダー、ツーシーム、フォークと、スライダー以外の持ち球を披露すると、サンチェスからは「ワオッ!!」と驚きの声が何度も上がった。「目を閉じていてもキャッチャーミットにボールが届いていそうだ」。低めに突き刺さる直球の制球力に、日本人投手の球を受けた経験が豊富なサンチェスが思わず感嘆。「ストライクをたくさん投げることができる。すごく落ち着いていたし、自然体なのもいい」と絶賛した。

 オフの自主トレで5回ほどブルペンで投球練習を行ってきた菅野。「正直、もう少し精度が高いときもありますけどブルペンに入るのは6日ぶりくらい。ある程度はコントロールして投げられたので、一定の手応えは感じています。ある程度は自分のボールを投げることができた」と合格点を付けた。

 ブルペンに入る時はいつも球数を決めないといい、「投げながらいろいろ課題だったり、1球1球もうちょっとこうだなって考えたりしながら僕は投げるので。それを1球ずつ修正しながら、ある程度まとまってきたら終わろうかなと思っていました」。投げ始めはばらつきも見られたものの、きっちりと修正し、納得して締めくくった。

 ビザ取得の関係で、2日遅れでキャンプインとなった。時差ぼけなど体調面を整えるためにキャッチボールなどで慎重に調整してきた右腕がようやくベールを脱ぐとあって、多くの報道陣が菅野のブルペン投球を見守った。ブランドン・ハイド監督は「長距離移動を経て合流した。まずは新しい環境に慣れてほしい。彼は素晴らしい実績がある。高いレベルのリーグで多くのイニングを投げてきた。ベテラン投手として扱うことになるだろう」と、調整を一任する方針を示した。

 今後の調整について、ドリュー・フレンチ投手コーチは「日々話し合って決めたい」と慎重に前進していく考えを示唆。「前評判通りの実力で、素晴らしい制球力だった。6種類の球種を操ることができる。これからいろいろな球種を交えて投げるのを見るのが楽しみだ」と期待を寄せた。

 地元メディアからは早くも新人王についての質問も出るなど上々の顔見せに。「(新人王については)結果的にそういうところを目指していければいいなと思います。自分の中ではとにかく開幕にいい状態でいるというのが1つ大きな目標」。35歳のベテランは投球同様、落ち着いた口調で語った。

【実際の映像】サンチェスが驚愕、菅野の“完璧投球”にポカン「ワオッ!!」

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