大谷翔平よりも…「菅野と青柳」 プロOB解説者が熱視線、注目度に差も「勇気になる」
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「注目度でいえばドジャース、カブスの選手ですが…」
Prime Videoは19日、都内で記者会見を開き、3月5、6日の侍ジャパンvsオランダ(京セラドーム大阪)、3月15、16日に東京ドームで行われるドジャース、カブスと巨人、阪神のプレシーズンゲーム計4試合、そしてドジャースvsカブスMLB開幕2連戦(東京ドーム)をライブ配信すると発表した。いずれも地上波以外では独占ライブ配信となる。会見には元ロッテ捕手で野球評論家の里崎智也氏、乃木坂46の黒見明香さんが登場し、今季MLBの見どころについて独自の見解を披露した。
Prime Videoは他にも、「MLBレギュラーシーズン」と題し、日本人選手が出場予定の試合を中心に、MLB公式戦を毎週土曜と日曜に1試合ずつ、年間54試合をPrime Video内に開設する「SPOTV」チャンネルでライブ配信することを発表した。
里崎氏は「メジャーの日本人選手はより一層、数が増えました。(世間的な)注目度でいえばドジャース、カブスの選手ですが、僕は特に菅野(智之投手=オリオールズ)と青柳(晃洋投手=フィリーズとマイナー契約)に注目します」と言い切った。
35歳にして巨人から海外FA権を行使しメジャー移籍に踏み切った菅野については、「30代中盤でチャレンジして、どこまで頑張れるのか楽しみです。ここでしっかり頑張ると、続いていく日本の選手たちの勇気にもなる」と指摘する。阪神からポスティングシステムで海を渡った青柳には「僕にとって帝京大の後輩なので、帝京大出身者初のメジャーリーガーになって活躍してもらえると、層が広がると思います」と期待を寄せた。
一方、黒見さんは「昨年のWBSCプレミア12の配信に出演させていただいた時、私が話したことの中で、『藤平(尚真投手=楽天)選手の好きなお味噌汁の具はサツマイモ』という話が一番印象に残ったと、野球初心者の乃木坂メンバーに言われたので、そういったことも交えながら皆さんに見ていただきたいと思います」と“取材活動”に意欲を見せる。
今季MLBについては「里崎さんのおっしゃる通り、ドジャースとカブスは間違いなく注目されるところですが、いろんな日本人選手が活躍されているので、いろんなチームに注目してほしいと思います」とうなずいた。
毎年数多くの日本人選手がメジャーに挑戦する中で、菅野は年齢もあって複数年契約とはいかず、単年1300万ドル(約20億円)の契約となった。31歳の青柳に関しては、阪神で昨年12試合2勝3敗、防御率3.69と振るわず、メジャー契約を提示する球団もなかったことから、このタイミングでの挑戦自体を疑問視する声もある。それでも腹をくくり敢然と海外に打って出た2人の活躍を祈りたいところだ。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)
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