田中将大の“魔改造”「成功している」 OBが復活に大きな期待「全く心配ない」

高橋尚成氏がYouTubeチャンネルで解説
巨人、メジャーリーグなどで活躍した高橋尚成氏が、巨人の田中将大投手の投球フォームを分析した。自身のYouTubeチャンネル「高橋尚成のHISAちゃん」を更新。日米通算200勝にあと3と迫る36歳右腕の復活に大きな期待を寄せた。
今季から巨人に加入した田中は、宮崎キャンプで久保康生巡回投手コーチと名伯楽と投球フォーム改造に取り組んでいる。数々の投手を“魔改造”で指導してきた同コーチとの“マンツーマン特訓”の成果が出たのが17日の移籍後初ライブBP登板だった。
打者8人に対して2安打1四球1三振。映像を見た高橋氏は「ほとんどがゴロでアウトを取っていた。田中投手の真骨頂。アメリカでやっていた時のスタイル」と称賛し「順調じゃないですか。全くもって心配ない」と続けた。
改造中のフォームについては「去年の映像と今年の映像を重ね合わせないと分からない。そこまで表立って大きく変わったかは、まだ見受けられない」と説明。その上で「フォーム自体のバランスは凄く良かった。上からしっかり叩けているからスプリットはいい落ち方をしている。肘の高さが上がっていると言える」と分析した。
最速は143キロ止まりだったが「球速は徐々に上がってくる。試合を重ねて打者に向かっていくと全然変わってくる」と予想。フォーム的に「上から叩けていればスピードが出て、角度もついて、変化球の切れも良くなる」と解説した。
日米通算197勝を誇る右腕は、直近4年間では計20勝にとどまり、昨年は手術の影響もあって0勝。輝きを取り戻せるか注目が集まる中、高橋氏は「“魔改造”的には成功している。頼もしいなという状態になってきている」を復活に太鼓判を押していた。