山本由伸を支える思考「毎日をコツコツ」 CY賞&沢村賞の“W偉業”に高まる期待

登板後に取材に対応したドジャース・山本由伸【写真:小谷真弥】
登板後に取材に対応したドジャース・山本由伸【写真:小谷真弥】

OP戦初マウンド、3・18東京開幕を見据えて調整登板

■ドジャースーカブス(オープン戦・日本時間21日・グレンデール)

 ドジャース・山本由伸投手が20日(日本時間21日)、アリゾナ州グレンデールで行われたカブスとのオープン戦に先発登板し、2回途中3安打無失点で降板した。球数は27球で19球がストライク。最速96.6マイル(約155.5キロ)の剛球を披露するなど、2三振を奪う投球を見せた。試合後の問答は以下の通り。

――オープン戦に初登板。
「しっかり自分の投球ができたと思いますし、打たれながらになりましたけど、今日、無事に登板できたことがよかったと思います」

――今後、調整の進め方は。
「少しずつイニングも増えていくと思いますし、今日は狙ったところに決められなかったボールも何球かあったので、そういうところもしっかり調整して公式戦に向けて少しずつステップアップしていけたらなと思います」

――ロバーツ監督が去年より状態が良いと言っている。
「日本を含めて2月の状態としては今までよりも良い方向だと思います。去年は1年目で色々と慣れないこともありましたけど、今年は去年と比べて落ち着いて練習ができていますし、ピッチングコーチや監督とも去年の1年があったから良いコミュニケーションを取りながら、練習ができていると思います」

――状態の指標は。
「フォームの部分が、この時期にしてはすごく良い状態で投げられているのかなと思います」

――新導入されたロボット審判。
「今日は試す機会がなかったのかな……。去年マイナーでリハビリ登板の時に何球か経験しましたけど、すごく新しいなと思います」

スネルとは「最近、朝ご飯を結構一緒に食べたりして野球の話」

――スネルとコミュニケーションを取る。
「今日は細かい技術の話をしていた。スネルとは最近、朝ご飯を結構一緒に食べたりして野球の話だったり、いろんな話を。素晴らしい選手と一緒にできることはいいことだと思います」

――オープン戦初登板。
「オープン戦初登板としてはよかったかなということです。良い感覚で練習できていますね」

――今永との投げ合い。
「これまで日本人投手が開幕戦で投げ合うということは初めてということで、すごく喜んでくださる方もたくさんいると思いますし、僕自身も今永さんと投げ合えるのはすごく楽しみです」

――今日のテーマは。
「オープン戦ですけど、練習気分でなく試合ということで登板しました。そのなかで狙ったところに投げきれず……。芯を外しているけどヒットになったり、そういった打球もありましたし、もちろん課題はたくさんありますけど、今日という日は1戦目としてはすごく良い登板になったと思います」

――リカバリー面。
「大きく変えたところはないですけど。しっかり睡眠を取るところは取ったり、栄養の面だったり、そういった基本的なところは大切になるなと」

――スネルと朝ご飯を食べる。
「(なぜ気が合うかは)分からないですけど、すごいたくさん話しかけてくれて。いいコミュニケーションを取ってくれています」

佐々木朗希の球筋を「後ろから初めて見れた」

――昨日は佐々木朗希のライブBPを見た。
「あまり後ろからあの距離で見られることはないので、後ろから初めて見れたのですごく良かった。朗希はしっかりしているので、後輩が1人増えたというよりはチームメートが増えた感じです」

――サイ・ヤング賞と沢村賞を取れると史上初。トレバー・バウアーも言及していた。
「とにかく目の前の1試合。投げたら次の1試合。そこに向けて1日1日の練習というか、調整というか。毎日をコツコツ、よりいい1日にして。本当にその繰り返しなので。目の前のことを必死により良くしたい毎日です」

――カットボールに変化があった。
「意識しているわけではないですけど、今日の変化球の中では1番良かったかなと。決められたら他のボールにもいい影響が出ると思うので。良い感覚を残して他のボールも良くして、次の登板に行きたいと思います」

(Full-Count編集部)

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