MLB、ESPNとのTV契約破棄 年825億円の放映権も…コミッショナー「最低限の扱いに不満」

MLBコミッショナーのロブ・マンフレッド【写真:Getty Images】
MLBコミッショナーのロブ・マンフレッド【写真:Getty Images】

ジ・アスレチックが報道

 MLB機構と米大手スポーツ局「ESPN」は、2025年シーズン終了後に現行の全国テレビ放映契約を終了することで相互合意に至ったと、20日(日本時間21日)に米スポーツメディア「ジ・アスレチック」が報じた。MLBコミッショナーのロブ・マンフレッドが球団オーナーへ送ったメモを同メディアが入手し、判明した。

 MLBとESPNは2022年に7年契約を締結。同局はMLBに対して年間5億5000万ドル(約825億円)の放映権を支払ってきた。しかし、オプション権を行使した場合も、年間金額5億5000万ドル支払う必要があった為、放送局関係者は割高との意向を示した。2022年の7年契約には、、2026~2028年の3年間を放棄できるオプションが含まれており、決定期限は3月1日(同2日)。関係者によると、ESPNは20日(同21日)にMLBへ契約破棄の意思を伝え、それを受けてMLBも契約を破棄することを決めたという。

「ジ・アスレチック」が入手したメモによると、コミッショナーのマンフレッドは「我々は、縮小するプラットフォームにとどまるために契約金を引き下げることは得策ではないと考えている。MLBの放映権を次のサイクルで最適化するためには、既存のパートナーとの契約を安売りするのではなく、看板となるレギュラーシーズンの試合、ホームランダービー、ワイルドカードプレーオフを新たな放送局またはストリーミングプラットフォームに提供することが重要だと考えています」とした。

 また、同氏は「実際に生中継された試合を除いて、この数年間ESPNのプラットフォームで取り上げられた最低限のMLBの扱いに不満を抱いている」とも述べている。

 MLBとESPNは1990年からテレビ放映権契約を締結。しかし、近年はMLBの放送枠が減少しており、ワールドシリーズなどのビッグイベントなどは米放送局「FOX」などが担ってきた。

(Full-Count編集部)

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