大谷翔平、技巧派に変化か ツーシーム急増&カット解禁…奪三振マシンから脱皮も

ブルペンで投球練習を行ったドジャース・大谷翔平【写真:荒川祐史】
ブルペンで投球練習を行ったドジャース・大谷翔平【写真:荒川祐史】

キャンプ3度目のブルペン入り、ツーシームとカットボールを交ぜて25球を投げた

 2年ぶりの二刀流復活へ一歩一歩だ。ドジャース・大谷翔平投手は22日(日本時間23日)、アリゾナ州グレンデールの球団施設でキャンプ3度目のブルペン入り。山本由伸投手、ロバーツ監督ら多くの球団関係者が視察する中、最多25球を投げ込んだ。

 右手をクイっと左打者の方向へ曲げた。ノーワインドアップから投じられた大谷の球は正捕手スミスの前で鋭く曲がる。キャンプ3度目のブルペンでカットボールを解禁した。上々の試運転となったようだ。投球練習後にはスミス、フリードマン編成本部長、ロバーツ監督とグータッチ。ファンからは拍手を送られた。

 この日はフォーシーム12球、ツーシーム7球、カットボール6球を投げた。勝負球としていたスプリット、スイーパーをまだ投じていないが、ツーシーム(6.0%)とカットボール(15.7%)は2023年に決して投球割合の大きくなかったファストボール系の球種だ。いずれもバットの芯を外すような球種。バッタバッタと三振の山を築く投球スタイルから新たな投球スタイルを構築していくのだろうか。

 2球目を投じた後には、捕手方向へ向かって頭をポンポンと叩いた。このオープン戦期間中から試験導入されたストライク、ボールの自動投球判定システム(ABS)の準備も。レギュラーシーズンでの導入は未定となっているが、より実戦を想定した投球練習を行った。

 山本、ロバーツ監督だけでなく、フリードマン編成本部長やゴームスGMら一同集結。週末とあって、300人を超えるファンがフェンス越しから投球練習を見守った。20日(同21日)には「次回のブルペンでもう少し、ワンステップ強度を上げられたら」と今後を見据えていた。5月頃と見込まれる投手復帰へ、確実にステップアップしていく。

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