引退寸前だったド軍左腕「クレイジーだよ」 世界一貢献の裏に“子どもとの出会い”
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ワールドシリーズでも力投した左腕バンダの激動の1年
現役引退がちらつく状況から一転、キャリア最高成績と世界一が一気に舞い込んできた。昨季、ドジャースのワールドシリーズ制覇に貢献した左腕アンソニー・バンダ投手が22日(日本時間23日)、地元メディアのインタビューで、開幕前の葛藤から栄光をつかむまでの物語を明かした。
31歳のバンダは2017年にダイヤモンドバックスでデビュー。2022年から4度のDFA(事実上の戦力外)を経験し、ドジャースが8球団目という苦労人だ。
地元メディア「ドジャース・ネーション」のダグ・マッケイン記者のインタビューに「クレイジーだよ。実は、去年引退することを考えていたんだ」と語った。2023年はナショナルズで10試合に登板するも、防御率6.43と振るわず。昨季の開幕前にガーディアンズからマイナー契約のオファーを受ける前には高校生の野球のコーチをしていたという。
バンダは「コーチをしていたら、闘志に再び火がついたんだ。子どもたちが楽しんだり、悔しがったり、感情をむき出しにしてやっている姿を見て、自分を思い出したんだ」と回顧。続けて「彼らはそういう体験を毎日しているけど、私はもっと高い舞台を経験していたこと思い出したんだ」と、当時の心境を語った。
ガーディアンズでは出番がなかったものの、昨年5月にトレードでドジャースに加入すると、48登板で3勝2敗2セーブ、防御率3.08というキャリア最高の成績を残した。ワールドシリーズでも4試合に登板し、シャンパンファイトでは「アイ・ラブ・ショウヘイ!」とはしゃぐ姿も。同記事のインタビューでは、昨季のドジャースでの時間を「それ以降すべてがとんとん拍子で進んだよ。グレートだったよ」と笑顔で語った。
(Full-Count編集部)
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