サラダの悪夢から7か月…ド軍27歳が復帰登板&1回0封「生きてると思ったよ」
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長身右腕メイはパドレス戦で今季初登板、1回無失点に抑えた
【MLB】ドジャース 8ー3 パドレス(日本時間24日・グレンデール)
ドジャースのダスティン・メイ投手は23日(日本時間24日)、アリゾナ州グレンデールで行われたパドレスとのオープン戦で今季初登板初先発。最速95.0マイル(約152.9キロ)のフォーシームを武器に1回1安打無失点と好投し、開幕ローテーション入りをアピールした。
命の危機を乗り越えた。2度目の右肘手術から復活を目指していた昨年7月。夕食で食べたサラダが喉に詰まった。水で流し込もうとしたが、喉に痛みが走った。「全身が熱くなったんだ。お腹まで届かずに胸で止まってしまったんだ」。深夜に緊急手術。11日間の入院生活を余儀なくされた。
100マイル(約161キロ)を超える高速シンカーを武器にする198センチ右腕。本来なら昨秋にも復帰する見通しだったが、全てが白紙となった。そして、この日が“メジャー復帰登板”だった。結果は二の次。マウンドを下りる際には帽子で顔を覆った。
「アメージングな気持ちだ。たとえ無失点で終えられなかったとしても、ベンチにいられることだけでいい気分だ。『生きている』って思ったよ! ここにいられることに感謝したね! 肩の荷がおりたし、とても興奮した。新しいスタートを切ったという感じかな」
チームの開幕ローテは山本由伸、佐々木朗希、スネル、グラスノーの4投手が決定的。残り1枠をゴンソリン、ミラーらと争う。「ここにいられることに、より感謝するようになった。(今までと比べて)ハッピーに感じるようになったよ。食事は通常に戻っている。もう早く飲み込むのはやめるよ。基本的なことだね」と笑顔を見せていた。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)
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