大谷翔平が新投法に変える理由 投手コーチが明かす“狙い”「負担が軽くなるわけでは」

ブルペン入りしたドジャース・大谷翔平【写真:荒川祐史】
ブルペン入りしたドジャース・大谷翔平【写真:荒川祐史】

プライヤー投手コーチ、ノーワインドアップは「彼から提案した」

 ドジャースの大谷翔平投手は今季2年ぶりの二刀流復活を目指している。2023年まではセットポジションから始動していたが、このキャンプではノーワインドアップに変更。マーク・プライヤー投手コーチは投球フォーム変更の舞台裏を語った。

 大谷はキャンプ前の自主トレ期間中のキャッチボールからノーワインドアップで投球。NPBで新人だった2013年に投げていた投球フォームだ。プライヤー投手コーチは「(ノーワインドアップは)彼が考えていたことであり、常に進化しようとしている。私ではなく、彼から提案した。私は賛成だよ。(フォームを)シンプルにさせることはあるけど、(ノーワインドアップは)リズム感が生まれる」と話した。

 左足を引いてから一呼吸を置けるノーワインドアップは、ピッチクロック対策にもつながる。「リズム感やタイミングの効果があると思う。ノーワインドアップにしたからと言って、体の負担が(直接的には必ずしも)軽くなるわけではない。(フォームが)途切れ途切れではなく、リズム感やタイミングを改善したいと思った。それが、結果的に体の負担の軽減に繋がることを期待している」と右腕の意図を説明した。

 オープン戦で登板する予定はないが、3月中旬までにキャンプ地での実戦投球を目指している。この日は壁当てなどで調整。5月頃と見込まれる投手復帰へ着々と準備を進めていく。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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