球団事務所に呼び出し…頭よぎった育成契約 突然の巨人放出に驚き「どこですか?」

杉谷氏のチャンネルに出演「重要な話をするトーンではなかった」
昨季まで現役でプレーした大田泰示氏が日ハム時代のチームメート、杉谷拳士氏のYouTubeチャンネルに出演し、トレードの心境を明かした。突然の連絡に育成での再契約も頭によぎったという。
2016年の日本シリーズ終了直後、巨人は大田と公文克彦投手と吉川光夫投手、石川慎吾外野手の2対2のトレードを成立させた。球場へ向かう際にマネジャーから呼び出されたが、「重要な話をするトーンではなかった」と振り返った。
呼び出された当時はオフのゴルフの話か、野球教室の話だと思っていた。しかし、監督室の横の会議室で待機していると、公文もそこに現れた。「公文が『泰示さん何してるんですか?』『僕も呼ばれてきたんですよね』ってなって。『う~ん、違うな』って。オフのイベントじゃないって」。嫌な予感がよぎった。
それでもトレードされるとは思っていなかったという。最初に浮かんだのは育成再契約。「育成か……みたいな。クビはまだないだろうなって。(トレード、育成、戦力外の)3択じゃん」。その後、2軍ディレクターから「球団事務所に行って欲しいから、スーツに着替えて家で待っていて。ハイヤーを寄こすから」と言われた。球団事務所でトレードが決まったことを告げられた。「『どこですか?』『ファイターズ』『え?』みたいな」と驚きを隠せなかった。
ソフトバンクとの競合の末、ドラフト1位で巨人に入団。背番号「55」を背負ったが、レギュラー定着とはならなかった。「心のどこかで試合に出たい、チャンスが欲しいという気持ちもあったし、ジャイアンツでレギュラー取るためにどうやってやるかをずっと考えていたから。ジャイアンツでレギュラーになりたかった思いもあるけど、違うユニホームでやるのが楽しみもあって。そっちの方が嬉しかったかな」と当時の心境を明かしていた。