体調不良で8kg減も「たくさん学んだ」 衝撃2HR、ベッツが語る“勝者のメンタリティ”

8回に今季1号勝ち越し弾…延長10回にサヨナラ3ラン
【MLB】ドジャース 8ー5 タイガース(日本時間29日・ロサンゼルス)
ドジャースは28日(日本時間29日)、本拠地のタイガース戦に8-5でサヨナラ勝利を飾った。延長10回に劇的な一発を叩き込んだムーキー・ベッツ内野手は試合後に地元放送局のインタビューに応じ、「僕たちはリングセレモニーをやったのには、理由があるんだ」と、勝者の矜持を見せた。
文字通り救世主となった。2-2で迎えた8回、右腕ベストの初球を完璧に捉えた。打球速度95.8マイル(約154.18キロ)、飛距離373フィート(約113.69メートル)の一発を左翼席へ叩きこんだ。審判団によるレビューが入ったものの判定通りの結果となり、場内は大いに盛り上がった。
しかし9回に同点に追いつかれると、延長10回には2点の勝ち越しを許した。それでも、コンフォートの二塁打で1点を返すと、スミス、大谷翔平がヒットでつなぎ、ベッツが1死二、三塁で第5打席へ。フルカウントから変化球をすくい上げて左翼席へ運んだ。打球速度96.7マイル(約155.62キロ)、飛距離376フィート(約114.6メートル)の劇的な一撃に、本拠地は割れんばかりの歓声が起きた。
試合後のフィールドインタビューに応じたベッツは、興奮しつつも冷静に「僕たちはリングセレモニーをやったのには、理由があるんだ」とコメント。この日の試合前にはワールドシリーズ優勝リング贈呈式が開催されて大盛り上がりとなったが、すでに3つのリングを有し“勝者のメンタリティ”を持つ男は胸を叩いた。
ベッツは来日前の11日(日本時間12日)、ガーディアンズとのオープン戦を欠場。来日後も状態は上がらず「体重もだいぶ減らしてしまった」とし、15ポンド(約6.8キロ)も体重が落ちたという。帰国後も体調不良が続き、嘔吐することもあった。それでも米国開幕戦で復帰し、この日は2本塁打の活躍。「この体調不良やその他色々なことを通じて、僕は自分自身のことをたくさん学ぶことができた」と、不測の事態をも成長の糧とした。
(Full-Count編集部)
