ヤ軍の3戦15HRは“新バット”の影響? 賛否続々…「禁止にすべき」「全チーム試してみたら」

新型バットを使い3戦3発のヤ軍チザム「助けになっているんだろうね、多分」
ヤンキースは3月30日(日本時間31日)の本拠地・ブルワーズ戦に12-3で大勝し、開幕3連勝を飾った。この3試合で36得点、15本塁打と猛打を炸裂させる中、話題を呼んでいるのが通常とは形状が異なる「トルピード(魚雷)バット」だ。このバットを使用して早くも3本塁打を放ったジャズ・チザム内野手選手は「とても気に入っている」などと話しており、ファンは「MLBの全チームが試してみたらいいのかも?」「禁止にすべき」といった意見を寄せている。
ヤンキースは3試合で36得点、34安打、15本塁打、チーム打率.333、チームOPS1.321。爆発的な打撃で3連勝を飾った。その“後押し”になったとされているのが、トルピードバットだ。芯の部分よりグリップに近い部分が太くなっており、ボウリングのピンのような形状になっている。
米スポーツ専門誌「スポーツイラストレイテッド」は29日(同30日)の開幕第2戦で1号、30日(同31日)の3戦目で2本塁打を放ったチザムのコメントを紹介。「自分のバットがとても気に入っている。僕にとってはかなりうまくいっていることが見ていて分かると思う。違うバットのようには感じないが、ちょっとしたことで助けになっているんだろう、多分ね」と述べた。
記事によると、27歳のチザムがこのバットを使い始めたのはスプリングトレーニングが終わる1週間半ほど前から。この3連戦で2本塁打を放ったアンソニー・ボルピ内野手から借りて二塁打を放つと、次の試合では本塁打を記録したという。
「いい感覚だ。芯でボールを捉えられたし、打席でも心地よく感じた…バットについての科学的知識はないんだ」「打球の飛び方が違うとは感じない。今までと同じ打ち方をしている。打球速度も同じ。感覚としては自分に余力がある感じがする。実際には余力があるわけではないが、そう感じる。だからどんな球でも打てるという自信を与えてくれる」などと感想を述べている。
他球団でも話題になりつつある。パドレスのマニー・マチャド内野手は30日(同31日)の本拠地・ブレーブス戦でマイクをつけて守備に。米スポーツ局「ESPN」の質問に「どんなものか見当もつかないが、あんな風にホームランを打つならこっちに何本か送るべきだ。誰が作ってるのかしらないが、この大きな球場(ペトコパーク)に何本か送るべきだ」と述べている。
“新バット”へのファンの反応は様々だ。SNSには「このバットを発明した人は大金持ちになるだろう」「ヤンキースはソトを失った穴埋めにバットを変えた」「ボンズがトーピード・バットで打ったら年間100HR打っていただろう」「トーピード・バットを禁止にすべきだ。野球が台なしになる」などとコメントが寄せられた。実際に新バットの効果はあるのか。ヤンキースが今後どんな打棒を披露するか、注目される。
(Full-Count編集部)
