日韓で差がある投手の完投能力、韓国メディア分析「日本投手が活躍できる要因」
日韓プロ野球で大きな差がある先発投手の完投数
現代野球は投手分業制が浸透しリリーフ投手の価値が高まっているが、試合の流れは先発投手がどれだけ試合をつくることができるかにかかっている。そんな中で韓国メディアが日韓の先発投手の完投数を比較する記事を掲載した。
2018年の韓国プロ野球は3月24日に開幕。今年は8月に開催されるインドネシアアジア大会の影響もあり、リーグ中断も発表されている。日本のライバルともいうべき韓国球界の課題の1つは先発投手にある。
韓国のレギュラーシーズンは全144試合で日本の143試合とほぼ変わらないが、大きな違いの1つとしては先発のスタミナ、つまり完投数にある。韓国メディア「スポーツ東亜」では日韓両国の先発投手の完投数を比較しており、「過去5年間で20完投以上を記録したのは日本では則本昂大(楽天/25回)、金子千尋(オリックス/22回)、菅野智之(巨人/21回)と3人いるが、韓国では1人もおらず最高でもユン・ソンファン(サムソン/7回)だ」と報じている。
この5年間のスパンでみても韓国の先発投手は平均5回1/3しか投げておらず完投することが難しくなっている現状にあるという。また、昨シーズンの成績をみても韓国の最多完投数がわずかに「2」であるのに対し、日本では則本の「8」、次いで菅野、金子、菊池雄星(西武)の「6」と大きな差がある。