アシスト本塁打、WSのドタバタサヨナラ劇… MLB公式選出の“珍プレーTOP10”
MLB公式サイトが2020年の“珍プレーTOP10”を公開
2020年のメジャーリーグはドジャースがレイズを下し32年ぶりのワールドシリーズ制覇で幕を閉じた。コロナ禍でレギュラーシーズンは60試合制と特別な1年となったが、ファンを沸かせる好プレー珍プレーが今年も多く飛び出した。MLB公式サイトは今年の締めくくりとして“珍プレーTOP10”を公開した。
終わり良ければ総て良し。MLB公式は未曾有の2020年を振り返り「選手たちも人間である。我々と同じように野球選手もミスをする。ミスは面白い! 大変であった今年、振り返って少し笑うのもいいだろう」と、今年の珍プレーベスト10をファンに届けた。
ここでは上位3つを紹介したい。3位に入ったのは捕球確率99%の打球を落球しノーヒットノーランを終わらせたジャイアンツのハンター・ペンスだ。
8月8日(日本時間9日)敵地のドジャース戦で先発したクエトは5回まで無安打投球を見せていたが6回。先頭ヘルナンデスの打球が左翼後方へ上がったが左翼ペンスが打球と照明が重なったのか打球を見失ってしまった。左翼後方へポトリ。クエトのノーノー投球は非情な形で止まってしまった。
2位に入ったのはエンゼルスのジョー・アデル外野手が犯した「4ベースエラー」。8月9日(日本時間10日)、敵地のレンジャーズ戦で「7番・右翼」で先発出場すると5回の守備で事件は起こった。2死からラックの打球は右翼後方へ。右翼アデルは悠々と落下点に入ったが、打球をグラブで弾くとボールは右翼フェンスを越えて、まさかのスタンドイン。記録はエラーだが“ソロ本塁打”をプレゼント。まさかの事態にアデルも頭を抱えるしかなかった。
そして2020年の珍プレー1位に輝いたのはワールドシリーズでレイズが見せたドタバタサヨナラ劇だ。1点を追うレイズは9回、2死一、二塁のチャンスでフィリップスが中前適時打を放って同点に。そこからまさかの展開が待っていた。
中堅テーラーが打球をファンブルしたが、一塁走者のアロサレーナは三塁を回ったところで転倒。その間に捕手のもとに送球され、アロサレーナは本塁手前で急ブレーキをかけたが、次は捕手が後逸。ボールが後方に転がる間に、サヨナラのホームに飛び込むドタバタ劇だった。
記事でも「今年一番のミスはワールドシリーズのサヨナラヒット。これはどれほど珍しいことだろうか?」と驚きの声を上げ「レイズはワールドシリーズで敗退したが、間違いなく2020年最高のミスを勝ち取った」と賛辞を送っていた。
(Full-Count編集部)