鷹のイチ押し選手は大砲候補 飛距離で柳田悠岐を凌ぐリチャードが目指す新境地
189センチ、119キロの体躯から繰り出すパワーは球界屈指
2021年シーズン開幕に向け、各球団ともキャンプ終盤に差し掛かっている。すでに練習試合が行われ、3月2日からはオープン戦が始まる。そこで、Full-Count編集部では「期待のイチ押し選手」を各球団1人ずつピックアップ。2年連続のパ・リーグ優勝と5年連続の日本一を狙う王者ソフトバンクでは、育成出身の大砲候補・リチャード内野手を挙げたい。
待ち望まれた和製大砲の誕生に大きな期待が膨らんでいる。189センチ、119キロの体躯に秘められたパワーは球界屈指。ツボにハマった時の飛距離は、ソフトバンクが誇る最強打者・柳田悠岐外野手をも凌駕する。圧倒的な破壊力には“世界のホームラン王”王貞治球団会長でさえも惚れ込むほどだ。
そのリチャードは宮崎市内で行われている春季キャンプで“新境地”に挑戦している。これまではパワーを生かしたフルスイングを武器としてきたが、王会長や小久保裕紀ヘッドコーチの指導により“軽く振って飛ばす”スイングを意識。力ではなく、スイングのキレによって打球を運ぶことに取り組んでいる。
キャンプ中に行われたシート打撃、そして紅白戦では期待に応えるように本塁打を放ってアピール。この教え通りにスイングに力感はなく、軽々としたスイングで悠々とスタンドに打球を放り込んだ。昨季はウエスタン・リーグで本塁打王と打点王に輝いた長距離砲の開花の予感が漂っている。
リチャード自身も今季に向けて並々ならぬ意欲を示している。「昨年は2軍で本塁打王と打点王を取りましたけど、満足していないですし、こういう数字でとって恥ずかしいと思ったくらいでした。今年はキャンプでアピールして開幕1軍に入りたいと思います」と力を込める。
今季就任したばかりの小久保ヘッドコーチも「トップからインパクトまで一気にバットを出す、また守備の時も細かく動けるステップをマスターすれば、スローイングもハンドリングも安定しているんで、十分1軍クラスの選手になれる」と期待を寄せている。この未完の大砲が覚醒の時を迎えるか。2021年のリチャードから目が離せない。
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ソフトバンクの練習試合・オープン戦の日程
3月
2日 中日戦(16時・PayPayドーム)
3日 中日戦(16時・PayPayドーム)
5日 阪神戦(16時・PayPayドーム)
6日 阪神戦(14時・PayPayドーム)
7日 阪神戦(13時・PayPayドーム)
9日 巨人戦(18時・PayPayドーム)
10日 巨人戦(18時・PayPayドーム)
12日 ヤクルト戦(13時・神宮)
13日 ヤクルト戦(13時・神宮)
14日 ロッテ戦(13時・ZOZOマリン)
16日 DeNA戦(18時・PayPayドーム)
17日 DeNA戦(18時・PayPayドーム)
19日 広島戦(18時・PayPayドーム)
20日 広島戦(13時・PayPayドーム)
21日 広島戦(14時・マツダスタジアム)
開幕戦 3月26日 ロッテ戦(18時30分・PayPayドーム)
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(Full-Count編集部)