「中田さんに言われたので自信を…」 楽天移籍の横尾を奮い立たせた“大将”の言葉
楽天移籍の横尾が決意の入団会見「ここで活躍することが恩返しにつながる」
日本ハムから交換トレードで楽天へ移籍した横尾俊建内野手は4日、静岡・草薙球場で入団会見を行った。背番号は「30」をつける。「やってやるぞという気持ちが強いです。打撃、フルスイングが持ち味。今まで通りアピールしてやっていきたい」と意気込みを語った26歳には、新天地で燃える理由があるという。【小谷真弥】
キャンプ終盤の2月27日。池田隆英投手との交換トレードで「投打が噛み合っているチーム」というライバル球団への移籍が決まった。まずは約5年間お世話になった日本ハム関係者に挨拶。中田翔内野手から熱いメッセージを送られた。
「ヨコにとってチャンス。あとは自分の打撃に自信を持ってやるだけだよ」
4歳年上の“大将”には新人時代から食事に誘ってもらい、席上で繰り広げられる打撃理論やプロとしての考え方に耳を傾けてきた。「中田さんに打撃に自信を持ってやっていいと言われたので。そこは自信を持って楽天イーグルスでやっていけたら」と言葉に力を込めた。
栗山英樹監督からは「頑張ってこいよ」と声をかけられた。「一番最初に気持ちを込めて言ってもらったので。ファイターズにお世話になりましたし、栗山監督にもお世話になったので。ここで活躍することが恩返しにつながると思う」。
この日が新天地での初練習。浅村栄斗内野手の打撃練習に熱視線を送り、「敵から見ても凄い打者。あれだけ近くで見られるのは貴重な体験。いっぱいアドバイスをもらいたい」と目を輝かせ、田中将大投手についても「やっぱりオーラが凄い」と刺激を受けた。
「これをきっかけに勝負したい。ここを分岐点だと思って一生懸命やっていきたい。(東日本震災から10年で)本当に大切な年。何とかチームの優勝に貢献できるように頑張りたい」。愛されキャラの“おにぎり君”が、仙台の地で躍動する。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)