最大で総額163億超まで増加 カブス入りのダルビッシュ、出来高の詳細は?
基本年俸は総額137億円、トレード拒否&契約破棄の権利も
ドジャースからFAとなっていたダルビッシュ有投手がカブスと6年総額1億2600万ドル(約137億円)で契約合意に達したと、10日(日本時間11日)に米複数メディアが報じた。市場が歴史的な冷え込みを見せる中、契約内容は近年のトップクラスのFA選手としては「割安」とも報じられているが、出来高を含めれば最大で1億5000万ドル(約163億3000万円)に達すると伝えられている。その詳細はどうなっているのだろうか。
米全国紙「USAトゥデイ」の名物記者ボブ・ナイチンゲール氏は11日(同12日)、出来高の内容について自身のツイッターで「ダルビッシュ有がカブスと結んだ1億2600万ドルの契約にはエスカレーター条項が含まれており、サイ・ヤング賞を獲得すれば追加で200万ドル(約2億1800万円)、(サイ・ヤング投票で)2位から5位ならば100万ドル(約1億900万円)が支払われる。ほぼ完全なノートレード条項を持っている。2019年終了後にオプトアウトができる」と伝えた。
現実的ではないが、6年連続サイ・ヤング賞ならば計1200万ドル(約13億円)を獲得することになる。また、投票で2位から5位でもその半額を受け取るという。ダルビッシュは2年目の2013年にサイ・ヤング賞で2位に入った経験がある。カブスは野手陣がメジャー屈指の陣容で、守備力も高いことから、ダルビッシュが再びサイ・ヤング級の成績を残す可能性も十分にあると、移籍前から分析している米メディアもあった。
また、当初の報道通り2シーズン後に契約を破棄してFAとなれる「オプトアウト」の権利が盛り込まれていることもナイチンゲール氏は報告。契約は「火曜日に公となる」とも付け加えている。
また、ナイチンゲール氏も触れている「トレード拒否条項」については、米メディア「ファンラグ・スポーツ」の敏腕記者ジョン・ヘイマン氏はツイッターで「関係者によるとダルビッシュ有はジェイソン・ヘイワードと同じようなノートレード条項を有する。契約期間の一部では完全なノートレード条項で、途中から12球団のリストに切り替わる」とレポート。はじめは全球団へのトレードを拒否できるが、途中からはそれが12球団に絞られる内容になっているという。
サイ・ヤング賞をすべて獲得しても米メディアが報じる最高額1億5000万ドルには達しないため、イニング数や試合数での出来高が盛り込まれている可能性もありそうだ。2016年に続く世界一を目指すカブスは、ダルビッシュにスーパーエース級の活躍を期待している。
(Full-Count編集部)