ダルビッシュを負かした古巣カブス指揮官は今も“未練”?「本当に優れた投手だ」
カブスのロス監督「このゲームにはビジネスの側面がある」
■カブス 3ー1 パドレス(日本時間10日・サンディエゴ)
パドレスのダルビッシュ有投手は9日(日本時間10日)、本拠地のカブス戦で先発。7回3安打8奪三振2四球2失点と好投したが、打線の援護に恵まれず、今季2敗目(6勝)を喫した。昨季まで3年間在籍した古巣カブスとの対決。しかも相手先発はダルビッシュと入れ替わるようにカブスを離れ、今季復帰したジェイク・アリエッタ投手だっただけに米メディアも注目した。
地元紙「シカゴ・サンタイムズ」は「ジェイク・アリエッタとカブスは元エース対決でユウ・ダルビッシュに勝った」との見出しで伝えた。アリエッタは2015年にカブスでサイ・ヤング賞を受賞し、ダルビッシュは昨季最多勝を獲得。記事は「元エース同士の対決で、両投手ともベストの投球をした」として、5回1失点で降板したアリエッタのコメントを伝えた。
「ただ良いピッチングをして、チームが勝ち越しできる役に立ちたかった。言うまでもなくダルビッシュは非常に優れている。彼が登板するときはいつでも、打ち負かすことは難しい。今日は得点がなかなか入りにくくなるだろうと思っていた。走者をできるだけ出さないように努めた」
MLB公式サイトは「自信に満ちたカブスが元エースに勝つ方法を見つけた」と報じた。記事は、カブスがダルビッシュを放出した後、ブライアントやバエス、リゾらの主力を大量放出して「解体に向かうのでは」との噂が流れたことに言及。しかし、カブスはこの日の勝利でナ・リーグ中地区の首位に浮上した。
2020年からカブスを率い、昨年はダルビッシュとともに戦ったデビッド・ロス監督は「ユウ・ダルビッシュは昨季の我々の成功の大きな一部だった。それは誰もが理解していることだと思う。彼は本当に優れた投手だが、同時にこのゲームにはビジネスの側面もある。それは選手にはどうしようもない部分だ」と語った。
(Full-Count編集部)