大谷翔平は「大忙しの試合だった」 リアル二刀流で3勝目、指揮官激賞「傑出していた」
マドン監督「直球がうまく制球出来きておらず、変化球中心の投球」
■エンゼルス 7ー5 タイガース(日本時間18日・アナハイム)
エンゼルスの大谷翔平投手は17日(日本時間18日)、本拠地・タイガース戦で「2番・投手」で7度目の投打同時出場。マウンドでは、最速98.6マイル(約158.7キロ)の直球を武器に6回5奪三振5安打1失点で今季3勝目を挙げた。チームの連敗を「3」で止める好投に、ジョー・マドン監督は試合後「傑出していた」と賛辞を惜しまなかった。
大谷はいきなり初回1死一、二塁のピンチを招くも、2012年の3冠王カブレラを空振り三振に。3回は3者凡退で、4回はカブレラの死球などで無死一、二塁を迎えたが、後続を打ち取った。6回は1死からスコープに左越えソロを被弾。6回78球(ストライク49球)を投げ、5奪三振1四球1死球、5安打1失点で、今季4度目のクオリティスタートを達成した。
要所を締めたマウンドについて指揮官は「直球がうまく制球出来きておらず、変化球中心の投球だった」と総括。セーフティバントに対して飛びついたり、間一髪のベースカバーを見せたりした姿に「ショウヘイは大忙しの試合だったね。守備でもダイビングしたり、素晴らしい一塁カバーもあった」と振り返った。
6回で降板させたことに関しては「とにかく彼は活発に動く1日を過ごしたから。78球を投げ、6回を投げ抜いた。それにまだ6月だ。彼にはこれまででも1番のシーズンを送ってもらいたい」と強調。6回を投げ終えたところで大谷に確認すると「大丈夫だ」と答えたというが「彼を見て、そして打順を見ても、降板させるのが正しい判断だと思った。普段から試合に勝利するためにチームとして機能しなければいけないことを、誰もが理解する必要がある」と語った。
大谷のシーズン10試合登板は2018年に並んで自己最多タイ。4日(同5日)の本拠地マリナーズ戦以来の白星で、6月は2勝に。バットでは3戦連発とはいかずに1打数無安打2四球で打率.270となったが、この日から観客数の制限が解除され、3万709人が集まった本拠地を大熱狂させるリアル二刀流だった。
(Full-Count編集部)