大谷翔平は「本当にストロングだ」 敵軍エース候補が被弾直前に感じ取った嫌な予感
2018年ドラフト1巡目右腕・マイズ「もっと低めに決められたら…」
■タイガース 5ー3 エンゼルス(日本時間21日・アナハイム)
エンゼルスの大谷翔平投手は20日(日本時間21日)、本拠地のタイガース戦でシーズン自己最多となる23号2ランを放った。「2番・指名打者」で先発出場し、5回の第3打席で今季2度目の3試合連発。本塁打王争いで両リーグトップに並んだ。試合後、大谷は「まだ前半なので。もっともっと打てるように頑張りたいと思います」と前を向いた。
驚異の6戦6発は、2点を追う5回1死二塁だった。2年目右腕・マイズから同点の23号2ランをバックスクリーンへ。ガッツポーズを作り、何度も雄叫びをあげた。3試合連発は5月16日~18日以来、自身4度目。本塁打王争いではブルージェイズ・ゲレーロJr.に並んだ。
初回1死、3回無死一塁と2打席連続空振り三振。いずれも高めフォーシームに屈した。第3打席はスプリット、スライダー、スプリットで1ボール2ストライクと追い込まれ、4球目の高めフォーシームをファウルに。5球目の低めスライダーを豪快アーチとした。打たれた2018年ドラフト1巡目右腕にとっては痛恨の1球となったようだ。地元放送局「バリー・スポーツ・デトロイト」が伝えている。
「もっと低めに投げようとしていた。それができれば、空振りのチャンスは十分にあったと思う。ホームランの直前に投げたのは高めの速球だったけど、すごい良いスイングでファウルにした。狙っているような気がしたからあまり同じ球を続けたくなかったんだ」
「スライダーのサインが来たから乗っかった。もっと低めに決められたら、あの打席の結果は違っていただろう。でもゾーンの中に入ってしまった。本当にストロングで、すごい良いスイングをされてしまった」
AJ・ヒンチ監督は「狙い通りに実行できたかどうかだ。もしゾーンより低く投げられていたら、空振りが奪えていたかもしれない。疑問なのは、もう1度高めに投げていたらどうなっていたかということ。打席前まで高めの球が効果的だったから。しかし結果が全てだ」と振り返った。改めて大谷が敵軍へ存在感を見せつけた。