ダルビッシュ、史上最速1500奪三振 苦難の時支えた日ハム吉村GMの言葉「君は世界一の投手」
11三振を奪い達成、妻と家族に感謝「支えて貰っている」
■パドレス 6ー2 ドジャース(日本時間22日・サンディエゴ)
パドレスのダルビッシュ有投手が21日(日本時間22日)、本拠地でのドジャース戦に先発し、今季7勝目、日本人3位タイのメジャー通算78勝目をマークした。6回まで2安打1失点11奪三振と好投。MLB史上最速となる1500奪三振も達成した記念の試合を白星で飾った。
初回先頭のベッツを三ゴロに仕留めてまず1死。続くラックスを四球で歩かせたものの、ここから三振ラッシュがスタートした。ターナー、スミスから連続三振を奪うと、味方がマチャドの3ランなどで4点を先制したあとの2回はビーティー、テイラー、マッキンストリーを3連続三振に仕留めた。
さらに3回もレクス、ウリアスから三振を奪い、怒濤の7連続三振。ベッツにソロを浴びて、連続三振は途切れたものの、その後も三振を積み上げていった。6回にスーザJr.を見逃し三振に仕留め、これが11個目の三振に。ランディ・ジョンソン氏の206試合を上回る史上最速の通算197試合目で1500奪三振を達成し、1220回1/3での到達はナショナルズのスティーブン・ストラスバーグ投手(1272回1/3)を上回りイニング数でも史上最短記録となった。
この回は2死からクロネンワースのエラー、ターナーの単打で2死一、三塁のピンチを招いたものの、スミスを二ゴロに打ち取って窮地を脱出。ダルビッシュは右拳を握ってガッツポーズを繰り出した。右腕は6回の打席で代打を送られて5点リードのまま降板。その後はリリーフ陣がリードを守ってパドレスは快勝。ダルビッシュは今季7勝目、田中将大投手(現楽天)に並ぶ日本人3位タイの通算78勝目をあげた。
試合後、テレビインタビューに臨んだダルビッシュは「今日は凄く調子がよかった。昨日のキャッチボールから良かったですし、ブルペンでも良かったので自信もっていきました。今日みたいな日は真っ直ぐでいっても前に飛ばないというのがあって、真っ直ぐでいきました」と振り返った。
ランディ・ジョンソンを上回り、メジャー史上で初めて200試合未満で1500奪三振を達成。メジャー9年目で紆余曲折ありながらの大記録に「やっぱり色んなことがありましたし、凄く苦しいときもありましたけど、日本ハムのGMの吉村さんにずっと悪いときも『君は世界一の投手だから』と言われて、自分が腐りそうなときでも持ちこたえられた。家族、妻に支えられてもらっているので感謝している。ファンの方々がポジティブな意見をくれるので、ここに立っていられるので感謝しています」と語っていた。
(Full-Count編集部)