大谷翔平、初の粘着物質検査に笑顔 帽子を渡してベルト外す、本拠地ブーイング
2回の投球後に初の検査、審判団と言葉を交わす場面も
■ジャイアンツ 9ー3 エンゼルス(日本時間24日・アナハイム)
エンゼルスの大谷翔平投手は23日(日本時間24日)、本拠地・ジャイアンツ戦で「2番・投手」で出場した。投打同時出場は8度目。2回の投球後に審判団から粘着物質検査を初めて受けた。6回9奪三振6安打1失点と力投したものの、今季4勝目と日米通算50勝はならなかった。打撃は3打数無安打2三振。チームは延長13回で敗れて3連敗を喫した。
2回まで4奪三振2安打無失点。上々の立ち上がりを見せてベンチに戻る最中に審判団に呼び止められた。大谷はグラブと帽子を審判に渡し、自らベルトを外す。笑顔を浮かべる場面もあった。審判団から一連の検査を受け、一言二言、言葉を交わしてベンチへ戻った。
大リーグでは21日(同22日)から投手による粘着物質の不正使用の取り締まりを強化する取り組みをスタート。大谷への検査に本拠地は大ブーイングだった。4回の投球後にも検査を受けたが、肝心の投球のリズムは崩さなかった。今季最多105球の力投を見せたものの、勝ち星にはつながらなかった。打撃ではガウスマンを攻略できず、2試合連続無安打となった。
チームは延長12回に捕手スズキが負傷。ベンチ入り野手を使い切っており、先発右腕キャニングが左翼に。延長12回のサヨナラ機には先発右腕バンディが代打に送られた。総力戦となったが、延長13回に力尽きた。試合後、大谷は「それなりに回を投げられたのは。ちょっと球数は多かったですけど良かったなと思います。トラウト選手がいない状態で得点力という意味では必要とされていると思います。打つ方で期待に応えられなかった。チームのために仕事が出来なかった」と振り返った。