ベース1個分変化する“魔球”が「尋常じゃない」 無双投球に「リーグで一番エグい」
投球率59.5%、スライダーに絶対的な自信を持つクリック
■パイレーツ 6ー3 Wソックス(日本時間23日・ピッツバーグ)
3600回転という異次元のスライダーを駆使するパイレーツのカイル・クリック投手。今季の全投球数326(日本時間24日現在)のうち194球はスライダーで、投球比率は59.5%となっている。スライダーに絶対的な自信を持っているクリックが22日(同23日)のホワイトソックス戦で救援登板し、3つのアウトを全てスライダーで奪った無双投球動画が話題となっている。
クリックは6-3と3点リードで迎えた8回表にマウンドに上がり、先頭・グッドウィンを内角低めに決まる一球で三振に仕留め、幸先良くスタートした。そして、特に圧巻だったのはモンカダを四球で歩かせた後のアブレイユとの対戦だった。カウント3-2からの6球目はホームプレート手前で急激に横滑り。ホームプレート1個分は変化している破壊力抜群のスライダーに、アブレイユはバットを止めかけるようなスイングで空振り三振に倒れた。
続くボーンに対しても外角からボールゾーンへと誘い出す一球で空振り三振を奪ったクリック。この“鬼スライダー”をパイレーツ公式ツイッターが動画で公開すると、ファンは「リーグで一番エグいかも」「尋常じゃない球」「完ぺき」「超いかつい」と絶賛した。粘着物質の取り締まりが強化されたMLBだが、クリックのスライダーは相変わらずの切れ味を見せているようだ。