大谷翔平、MVPなら数億円の損失も ブックメーカー戦々恐々「こんなに打てるとは」
現在のオッズは「-300」、300ドル賭けて100ドル手にする状態…
エンゼルスの大谷翔平投手が、メジャー4年目の前半戦を衝撃とともに駆け抜けた。両リーグ最多の33本塁打を放ち、“リアル二刀流”として4勝をマーク。打って投げる度に日米球界やファンの熱気は増すばかりだが、手放しでは喜べない人々もいるのだとか……。ラスベガス地元紙「ラスベガス・レビュージャーナル」によると、ブックメーカーが数億円規模の損失を負う可能性もあるという。
記事では、シーズン当初には“元祖二刀流”ベーブ・ルースと比較されるような活躍は想像できなかったとの見立てを紹介。しかし、蓋を開けてみると歴史的な躍動で、ラスベガスのブックメーカーに数百万ドルの損失を負わせるかもしれないとの可能性を示した。
実際、すでにイギリスの老舗オンラインブックメーカー「ウィリアムヒル」だけでも100万ドル(約1億1000万円)の損失を負いそうだという。というのも、開幕前のア・リーグMVP予想で“30倍”に設定されていた大谷に対し、3万ドルを賭けていた人がいるという。もし賭けに勝てば、90万ドル(約9900万円)を手にすることに。ウィリアムヒルのニック・ボグダノビッチ取締役は「このオオタニへのベットは非常に稀なもので、2度と見ることはないと思います」と驚きを隠せないという。
現在の大谷のオッズは、ウィリアムヒルで「-300」。300ドル賭けないと100ドルを得られないというマイナス指標になってる。さらに、ステーション・カジノでは「-275」、BetMGMでは「-320」。オッズも異次元の数字となっており、ブックメーカー関係者は「こんなこと今まで1度も見たことがありません。彼が日本から来た時、メジャーでこんなに打てるようになるとは思っていませんでした。私たちは結局のところフルタイムの投手になると思っていましたが、完全な間違いでした」と述べた。
多くの人にとっては歓喜の瞬間である大谷の特大のアーチは、ブックメーカーにとっては恐怖の放物線になりかねない。ギャンブルの聖地は、戦々恐々としながら後半戦を見つめることになりそうだ。
(Full-Count編集部)