2018年シーズン、1500安打達成は誰? 昨季を超える活躍が必要な選手も
同級生トリオの田中&川崎&糸井、ホークスの元気印・松田も
NPBでは2017年終了時点で、123人が1500安打を記録している。2000本安打の50人に比べれば多いが、それでも希少な記録だ。今季、達成の可能性がある選手が4人いる。()は昨年の安打数。
田中賢介(日)1429安打 残71安打(79安打)
川崎宗則(ソ)1376安打 残124安打(33安打)
糸井嘉男(神)1375安打 残125安打(124安打)
松田宣浩(ソ)1371安打 残129安打(140安打)
偶然にも田中、川崎、糸井は1981年生まれの同級生だ。しかしプロ野球界でのキャリアは大きく異なっている。
田中賢介は東福岡高から1999年ドラフト2位で入団。今年5月には37歳になる。長年、内野守備の要として活躍。打っても2番で渋いつなぎの役割を果たしてきた。2013、14年とMLBに挑戦し、復帰後も2016年まではほぼフル出場してきたが、昨年は若い石井一成、太田賢吾と二塁で併用され、79安打しかできなかった。実働は今年で17年目。残り安打数を見れば、達成は容易に見えるが、新旧交代が進む中、今季、昨年並みの安打数を打つことができるだろうか。
川崎宗則もMLBからの復帰組。鹿児島工から1999年ドラフト4位でダイエーに入団。6月には37歳になる。昨年6年ぶりに古巣に復帰したが、ケガもあり若い選手が台頭するソフトバンクで、川崎の出場機会は限られ、33安打しか打つことができなかった。ただ、春季キャンプには参加せず。今年出場すれば13年目となるが、去就が注目されるところだ。
糸井嘉男も7月に37歳になる。近畿大から2003年ドラフト自由枠で日本ハムに入団して15年目だが、実働は今季で12年目。この間、オリックス、阪神と移籍。昨年は初めてのセ・リーグだったが17本塁打62打点20盗塁、打率.290と健在ぶりを見せた。昨年と同等の活躍をすれば、シーズン終盤には1500本安打をクリアするだろう。
松田宣浩は、5月で35歳。亜細亜大から2005年大学生・社会人ドラフト希望枠で入団して、今季で13年目。2008年に初めて規定打席に到達して以来、不動の三塁手として活躍。打線でも中軸を打ち「熱男」と呼ばれる熱いキャラクターでチームを引っ張ってきた。常勝ホークスの顔ともいえる存在だ。
30代半ばになったが、勝負強い打撃は健在。昨年も24本塁打71打点5盗塁、140安打で打率.264をマーク。1500安打までは129安打。昨年の実績から考えれば「当確」が打てるのではないか。1500本まで最も多くの安打数を残しているが、最初にテープを切る可能性もあるだろう。
(広尾晃 / Koh Hiroo)