近江が神戸国際大付をサヨナラで下して20年ぶり4強 史上初の近畿勢ベスト4が出揃う
9回2死から同点の追いつかれるも、その裏にキャプテンの春山が劇的なサヨナラ打
第103回全国高校野球選手権は26日、阪神甲子園球場で準々決勝が行われ、第4試合では近江(滋賀)が神戸国際大付(兵庫)を7-6で下した。4点リードの9回に同点に追いつかれるも、その裏に劇的なサヨナラ勝ち。近江は準優勝した2001年以来、20年ぶり2度目の4強入り。これで史上初めて近畿勢が占めることになったベスト4が出揃った。
近江は2回に先頭の新野翔大(3年)がバックスクリーン左へ自身2本目となるソロを放つと、なおも1死一、三塁から相手の暴投で1点を追加し2点を先制。さらに4回1死一、三塁から、一塁走者が牽制で挟まれた際に、三塁走者が生還(記録は重盗)。7回には山田陽翔(2年)がバックスクリーンへ特大の2ランを放った。
先発の山田は6回2安打2失点の力投を見せると、7回から2番手でマウンドに挙がった岩佐直哉(3年)にスイッチ。だが、4点リードの9回2死から2つの四球と4本の安打を集中されて試合は振り出しに。それでも、その裏、明石楓大(3年)が死球で出塁。続くキャプテンの春山陽生(3年)が放った打球は右中間へ。スタートを切っていた明石は二塁、三塁を蹴り、一気に本塁へ。ヘッドスライディングでホームを踏み、劇的でサヨナラ勝ちで試合を決めた。
近江が最後に準決勝進出を決めて、ベスト4が出揃った。京都国際(京都)、智弁和歌山(和歌山)、智弁学園(奈良)、そして近江と夏の甲子園で初の近畿勢による4強独占に。休養日を挟んで行われる28日の準決勝は第1試合で近江と智弁和歌山、第2試合では智弁学園と京都国際が対戦する。
(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)