「最後なんで出した訳じゃない」 神戸国際、9回2死から“奇跡の同点劇”は全員の力
4点を追う9回2死一塁から“怒涛の4連続代打”などで同点に追いつく
第103回全国高校野球選手権は26日、阪神甲子園球場で準々決勝を行った。第4試合では神戸国際大付(兵庫)が、9回2死から4点差を追いつく驚異の粘りを見せが、6-7で近江(滋賀)に敗れ夏では初の4強進出を逃した。試合後、青木尚龍監督は「4試合甲子園で出来て良かったと思う。よくやったなと思う」とナインを称えていた。
4点を追う9回。2死となっても選手たちは諦めていなかった。武本琉聖(3年)が四球を選ぶとここから怒涛の代打攻勢を仕掛けた。勝木力輝斗(3年)の左前打で一、三塁とすると夜久彪真(3年)の右前タイムリー、松尾優仁(2年)が左中間へ適時二塁打、柴田勝成(1年)は四球を選び同点劇をお膳立て。
4連続代打で2点差に詰め寄ると最後は1番・関悠人(3年)が右前2点タイムリーを放ち試合を振り出しに戻した。その裏にサヨナラタイムリーを浴び敗れはしたが、最後まで諦めない姿に青木監督も目を細めていた。
試合後は「今日の試合だけじゃなく4試合、甲子園で出来て良かったと思う。よくやったなと思う。リードされた時でも悔いないようにやろうと、振っていった結果」とナインを称えた。
控え捕手の上田聖也(2年)以外、ベンチメンバー18人中17人を起用した。4連続代打についても「最後なんで出した訳じゃない。(打者が)合ってなかったので。準備はしていた」と、全員が戦力だったことを強調していた。
(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)