智弁和歌山が21年ぶり3度目の優勝 徳丸&高嶋が3打点、“智弁対決”は和歌山が制す

左前に2点打を放った智弁和歌山・高嶋奨哉【写真:共同通信社】
左前に2点打を放った智弁和歌山・高嶋奨哉【写真:共同通信社】

夏の甲子園での“智弁対決”は2002年の3回戦以来、19年ぶり

 第103回全国高校野球選手権の決勝戦が29日、阪神甲子園球場で行われ智弁和歌山(和歌山)が9-2で智弁学園(奈良)を下し21年ぶり3度目の優勝を果たした。2002年以来の“智弁対決”は和歌山に軍配が上がった。

“強打の智弁”が初回に爆発した。智弁和歌山は先頭の宮坂厚希(3年)が初球を捉え中越え二塁打で出塁すると1死一、二塁から4番・徳丸天晴(3年)の中犠飛で先制。さらに2死一、三塁から6番・渡部海(2年)のタイムリー二塁打、続く高嶋仁前監督(現名誉監督)の孫・高嶋奨哉(3年)の左前2点適時打でこの回一挙4点を奪った。

 智弁学園は4点を追う2回に先頭の山下陽輔(3年)が四球、犠打で1死二塁の好機を作ると植垣洸(3年)の二塁強襲の適時内野安打で1点を返すと、2死一塁から谷口綜大(3年)の適時三塁打でこの回2点を返した。

 追加点を奪ったのは智弁和歌山。2点リードの6回に1死一、三塁の好機で宮坂が右前タイムリーを放つと、7回には2死一塁から高嶋が左中間へ適時二塁打。さらに8回には2死一、三塁から徳丸が右中間へ2点タイムリー二塁打を放ち試合を決めた。徳丸、高嶋はこの日2安打3打点の大活躍だった。

 夏の甲子園での“智弁対決”は2002年の3回戦以来、19年ぶりで、決勝での“智弁対決”は史上初だった。2002年は智弁和歌山が7-3で勝利しておりこれで2勝0敗。敗れた智弁学園は夏の甲子園初優勝を狙ったが初回の4失点が響いた。

(Full-Count編集部)

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