ライバル猛追も 大谷翔平、熾烈なHR王争いで見せる“真髄”「来年もっといい成績が」
4回途中6失点と乱調で2敗目も悲壮感なし、本塁打王は「負けないように」
エンゼルスの大谷翔平投手が10日(日本時間11日)、敵地のアストロズ戦で今季2敗目を喫した。打者では初回の第1打席で先制44号ソロ。本塁打王争いで2位に2本差をつけたが、投手では乱調。3回1/3を9安打6失点で5月28日以来の黒星を喫した。両リーグでは1918年ベーブ・ルース(レッドソックス)以来103年ぶりの偉業は次回登板以降に持ち越しとなった。【小谷真弥】
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103年ぶりの大偉業へ「リーチ一発」とはいかなかった。大谷は4回途中6失点KOされ、実に105日ぶり黒星。さぞ暗い会見かと思ったが、主人公に悲壮感など全くなかった。ブルージェイズ・ゲレーロJr.やロイヤルズ・ペレスらとの本塁打王争いの話題が出た時は、むしろイキイキしているようにも感じた。
「もちろん取りたいなっていう気持ちもあります。取りたいなってだけでも取れるものはないので。良い打席を毎日毎日続けて行けたらなと思う。基本に忠実に毎日1打席大事にしながら打ちたいなと思います」
「2人ともオールスターでも一緒にやってみましたけど、素晴らしい打者なので。いい刺激ももらってますし、そこに負けないように。毎日毎日頑張りたいなと個人的には思っています」
ライバルの本塁打数を日々チェックしているか? こんな報道陣の問いかけにも包み隠さずに胸の内を打ち明けた。
「そうですね。個人的には意識しながらやりたいなと思っています」
いつも淡々と会見に応じる印象が強いが、この本塁打王争いに27歳の闘志を見た気がした。