大谷翔平にキング奪回の“予感”あり 打撃復活を裏付ける吉兆データとは?
167キロ、176キロ、187キロと弾丸打球を記録「いいタイミングで捉えないと速度も出ない」
■アストロズ 10ー5 エンゼルス(日本時間22日・アナハイム)
エンゼルスの大谷翔平投手は21日(日本時間22日)、本拠地・アストロズ戦で「2番・指名打者」で先発出場し、8回の第4打席で10試合ぶりの45号ソロを放った。両リーグトップのブルージェイズ・ゲレーロJr.とロイヤルズ・ペレスに1本差と肉薄。逆転での本塁打王奪取へ吉兆データも揃った。
大谷らしい弾丸アーチだった。8回先頭。美しいスイングで2番手右腕・ハビアーの内角フォーシームをバットに乗せた。打球速度116.1マイル(約186.8キロ)。あっという間に右翼席中段へ飛んでいった。マドン監督から「ボールが破壊されていた。彼の状態は問題ない」と復活宣言が飛び出した。
らしい当たりが戻ってきた。初回1死の中直は103.5マイル(約166.6キロ)で、6回1死一塁の右前打は109.1マイル(約175.6キロ)。凡打も安打も弾丸のような打球を放った。「(打球速度が)速ければ(内野の間を)抜ける確率も高いですし、安打になる確率も高い。自分がいいタイミングで捉えていないと速度も出ない」というのが打球速度に対する持論。きっちり捉えた高速打球を4打席のうち3打席で揃えたのは22日(同23日)以降への吉兆と言っていい。「まずはいい打席を増やしたいのが一番」と語っていた本人にとっても手応えをつかむ内容だったに違いない。
22日(同23日)のアストロズ先発は右腕ルイス・ガルシア。今季11勝7敗、防御率3.37と好成績を残している右腕に対し、大谷は4月25日に7号ソロ、8月14日には39号ソロを放っている。今季は10打数4安打の打率.400、2本塁打、2打点と相性はいい。残り11試合あるが、1本差のゲレーロJr.とペレスに一気に追いつきたいところだ。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)