試合を終わらせてしまった“誤審”は過去最悪級 米メディアが過去の迷判定と比較
14日のナ地区優勝決定戦、9回2死で問題の場面を迎えた
これで試合が終わってはたまらない。14日(日本時間15日)に行われたドジャースとジャイアンツのナ・リーグ地区優勝決定シリーズでの判定が“史上最悪の誤審”級の扱いを受けている。米TV局「NBCスポーツ・ベイエリア」は「MLBのポストシーズンで下された判定ワースト10」という記事の中で、このシーンに触れている。
問題のプレーは試合だけでなく、プレーオフの行く末に大いに関わっていた。勝ったほうがリーグ優勝決定シリーズに進出するという1戦で、ドジャースは9回に1点を勝ち越し2-1とした。その裏ジャイアンツの攻撃は2死一塁。打席のフローレスは2ストライクからの3球目、スライダーにバットを出し、スイングを取られ試合は終わった。ドジャースが勝利し優勝決定シリーズへ進んだ。
ところが試合後、この場面の動画が拡散。バットはヘッドが出る前に止まっているように見え、物議を醸していた。記事は「フローレスの“スイング”は、ライバルチーム同士の戦いを締めくくらせた誤った判定」と糾弾している。一方で「さらに悪い判定の影響を受けたプレーオフでの悪名高い場面が他にもある」として、過去の迷判定を紹介している。
その中でワースト判定としているのは1985年、カージナルスとロイヤルズが戦ったワールドシリーズ第6戦。1点を追う9回ロイヤルズの攻撃で、先頭打者のオルタの一ゴロがセーフと判定された場面を上げている。勢いを得たロイヤルズはこの回2点を挙げサヨナラ勝ち。シリーズを3勝3敗のタイに戻し、そのまま世界一まで駆け上がった。
今回の判定で次のステージに進出を決めたドジャースは、果たしてどんな結末を迎えるだろうか。
(Full-Count編集部)