菅野や岡本和ら主力続々の一方で、育成になった選手も…巨人の“ドラ1貢献度”は?
菅野は沢村賞2度、岡本和は4年連続30本塁打以上
周囲から大きな期待を受ける「ドラフト1位」。グラウンドでは順位は関係ないが、肩書きは常についてまわる。その期待に応えられる成績は残せているのか。各球団ごとの近年の“ドラ1力”を検証してみる。今回は、過去10年で5度のリーグ優勝を果たしている巨人。
2010年から2020年まで11年間に指名したドラ1の内訳は、投手8人、野手3人。中でも、野手で特筆すべき活躍を収めているのが、2014年の岡本和真内野手だろう。4年目の2018年に史上最年少で打率3割、30本塁打、100打点をマーク。今季を含め4年連続で30本塁打以上を達成している。2020年には本塁打王と打点王の2冠に輝き、不動の4番に成長した。
2016年の吉川尚輝内野手も、俊足巧打の内野手としてチームに欠かせない存在となっている。2013年の小林誠司捕手は、今季こそ63試合の出場で打率.093、1本塁打に終わったが、2017年にはゴールデングラブ賞も獲得し、その年のWBCでは全7試合に出場。打率.450、1本塁打と活躍した。
投手では、8人中6人が大卒と即戦力候補を中心に指名している。中でも2012年の菅野智之投手はエースとして君臨し、2017年と2018年に沢村賞を獲得。2010年の澤村拓一投手(現レッドソックス)も2016年に最多セーブを獲得した。2018年の高橋優貴投手は今季11勝9敗、防御率3.39とローテの一角として台頭した。
一方で、近年は故障に苦しんでいる選手も少なくない。2017年の鍬原拓也投手は、右肘頭骨折の影響で今季は育成契約に。シーズン中に支配下に復帰したが、1軍登板はなかった。2019年の堀田賢慎投手も入団早々に右肘の炎症を起こし、昨年4月に右肘内側側副靭帯再建手術(トミー・ジョン手術)を行った。今季に実戦初登板を果たし、来季の1軍初登板が期待される。
(Full-Count編集部)