五十嵐亮太氏が明かした松井秀喜氏との“秘話”　最後の対戦で掛けられた一言とは？

五十嵐亮太氏が「eBASEBALLプロスピAリーグ」の講演会に登場　「プロとしての心構え」をテーマに熱弁ふるう

　元メジャーリーガーで、ヤクルト、ソフトバンクでも活躍し昨年現役を引退した五十嵐亮太氏が14日、都内で行われた「eBASEBALLプロスピAリーグ」の研修会に出席。「プロとしての心構え」をテーマに講演を行った。講演では巨人OBの松井秀喜氏とのエピソードを披露し、プロ選手としての立ち振る舞いの重要性について語った。

　モバイルゲーム「プロ野球スピリッツA」を使用した、日本野球機構(NPB)とコナミデジタルエンタテインメント共催のプロ野球eスポーツリーグ「eBASEBALLプロスピAリーグ」の選手たちを前に「感情の起伏が少ない選手が評価される」と説いた五十嵐氏。「僕が野球選手で『こういう人は素敵だな』と思ったのは、やっぱり松井秀喜さん。話し方やプレースタイルを見て、『こういう野球選手になりたい』と思った。僕はほど遠かったけど、憧れがありました」と明かした。

「松井秀喜さんは素晴らしい選手。自分のプレーでも、そうじゃないところでも、メディアの人への対応や相手チームの選手へ（の気遣い）もすごく素敵」と話す五十嵐氏。松井氏が渡米する前に対戦した際のことを「最後の対決になると思っていた。真っ直ぐ勝負をして50号ホームランを打たれたけど、僕も納得した」と回顧。「投げ終わった後にベンチに戻ろうとしたらレフトから走ってきてくれて『五十嵐くん、ありがとう』と言ってくれた」と懐かしんだ。

　さらに五十嵐氏は「試合後のインタビューでも『米野（智人）くんと五十嵐くんが真っ直ぐ勝負をしてくれたおかげでいい勝負ができた』と話してくれた。相手を思ってくれる気持ちだったりでスポーツ自体が素晴らしいものになる。見ている人も気持ちいいし、打たれた僕も悔しいけど、結果的に思い出に残るいい勝負ができました」と熱弁。明かされた秘話に、参加した選手たちは夢中で聞き入っていた。

（安藤かなみ / Kanami Ando）