なぜヤクルトは強かったのか? DeNA今永昇太が語った“やりづらさ”の理由とは
今永は今季ヤクルト戦に0勝4敗、防御率6.30と苦戦
DeNAの今永昇太投手が28日、横浜スタジアムで行われた野球教室「キッズベースボールフェスティバル2021」に参加。コロナ禍のため、直接的な指導はできなかったが、グラウンドから子どもたちにコントロールの磨き方などを指導した。イベント後の取材では、前日まで行われていた日本シリーズから受けた刺激を語った。
オリックスとの日本シリーズに4勝2敗で勝ち越して日本一に輝いたヤクルト。DeNAは今季、ヤクルトに6勝17敗2分と大きく負け越し、今永自身も4試合に投げ0勝4敗、防御率6.30と苦戦した。日本シリーズでは、自身がオリックスの投手になったつもりで視聴していたという。
「終盤に必ずチャンスを持ってくるヤクルトの戦い方は、(シーズン中から)知っていましたし、自分としてはやりづらい相手だなと」
中でも強さを感じたのは“アウトのなり方”だという。たとえ、アウトになったとしても、粘って球数を稼いだり、走者を進めたり……。常に何か爪痕を残そうという意図を感じたという。「タダで転ばないというか。精神的にも、技術的にもイニングを追うごとに何かを削られながら試合が進んでいく」と、苦しんだことを明かした。
選手会長として2年目の今季は、左肩手術から復帰したが、わずか5勝に終わった。「なんとか早い段階で打たせたりだとか、作戦をさせなかったりという投球術が大事だと思う。自分自身も来季はヤクルトに勝ち越せるように、チームとしても今年の勝ち負けを逆転できればと思います」。選手会長として、ハマのエースとして、悲願の日本一へ。来季は打倒ヤクルトを誓った。
(川村虎大 / Kodai Kawamura)