阪神はバースから四半世紀以上なし、燕は和製大砲が輝く 最後の本塁打王は?【セ編】

巨人・岡本和真(左)、ヤクルト・村上宗隆【写真:荒川祐史】
巨人・岡本和真(左)、ヤクルト・村上宗隆【写真:荒川祐史】

2021年はヤクルトの村上、巨人の岡本が39本塁打を放ち本塁打王を獲得

 プロ野球は2月1日から12球団が春季キャンプをスタートさせ、選手たちは開幕1軍、レギュラー獲得を目指していく。昨季はオリックスの杉本裕太郎外野手が32本塁打を放ち、チームでは11年ぶりの本塁打王を獲得した。ここでは各球団の最後の本塁打王を見ていこう。まずはセ・リーグ。

 昨季、6年ぶりのリーグ優勝、20年ぶりの日本一に輝いたヤクルトは、村上宗隆内野手が39本塁打を放ち、初のタイトルを獲得。前回Vの2015年には山田哲人内野手が38本塁打、2011年から2013年はウラディミール・バレンティン外野手が3年連続で獲得している。

 巨人では昨シーズン、岡本和真内野手がヤクルトの村上とタイトルを分け合った。2020年(31本)に続き、2年連続での本塁打王となった。岡本がキングになるまでは、2010年に49本塁打を放ったアレックス・ラミレス外野手まで遡ることに。強打者が多く集まるイメージだが意外ともいえる。

 DeNAは2019年(43本)に2年連続でネフタリ・ソト内野手が本塁打王に輝いている。来日1年目となった2018年にも41本塁打を放ちタイトルを獲得。2016年には筒香嘉智外野手(現パイレーツ)が44本塁打、横浜時代は2007年(36本)、2008年(46本)に村田修一内野手が手にしている。

 広島で最後に本塁打王に輝いたのは2014年に37本塁打を放ったブラッド・エルドレッド内野手。それ以前には2005年に43本塁打を放った新井貴浩内野手まで遡る。なお、日本の4番としても活躍した鈴木誠也外野手は首位打者を手にしているが、意外にも本塁打のタイトルは獲得していない。

 中日は2017年に35本塁打を放ったアレックス・ゲレーロ内野手、2009年に39本塁打をマークしたトニ・ブランコ内野手、2006年に47本塁打を放ったタイロン・ウッズ内野手と外国人がズラリと並ぶ。日本人では1996年に39本塁打を放った山崎武司内野手からタイトルを手にしていない。

 そして、最も本塁打王から遠ざかっているチームは阪神。1986年に47本塁打を放つなど3冠王に輝いたランディ・バース内野手が最後となっている。1985年もバースが54本塁打、1984年には37本塁打で掛布雅之内野手と3年連続で本塁打王を輩出していたが平成、令和とキングは出ていない。

【表】歴代本塁打王獲得者一覧

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