FA外野手不足で鈴木誠也の価値高騰? 米メディアは5年95億円超の破格契約を予想
「もう少し何かを加えなければ、オールスターレベルよりは下」
ポスティングシステムを利用し、メジャーリーグ移籍を目指している広島の鈴木誠也外野手。労使交渉がまとまらずにMLB機構のロックアウトが続いている影響で、移籍交渉が停滞しているものの、ロックアウトが解消されれば、交渉が一気に進展すると見られている。
依然として去就が高い注目を集める中で米データサイト「ファングラフス」では、鈴木の米移籍後の成績を予測システム「ZiPSプロジェクションズ」を用いて予測。2022年から2026年にかけて打率は.280から.290、本塁打は年間2、30本、出塁率は.350程度と算出され、記事では「ニュートラルな球場というセッティングで、ZiPSでスズキは平均以上の外野手で、もう少し何かを加えなければ、オールスターレベルよりは下であると予測した」とされている。
また、鈴木とメジャー球団が契約する際の契約金について、5年総額8300万ドル(約95億7000万円)とも予想。そのうち約1400万ドル(約16億1500万円)が広島に支払われる譲渡金となるが、ファングラフスでは「ズスキの契約がさらに高くなるかもしれない理由がいくつかある」と、より好条件が提示される可能性も指摘されている。
その理由を「FAの外野手は今オフ、あまり層が厚いとは言えず、外野手を必要としている球団が積極的に動き、よりアグレッシブなオファーをするかもしれない。また、ユニバーサルDHの採用が濃厚になったことで、安定したDHがいないナ・リーグのチームがDH候補として獲得しようとするかもしれない」とする。記事では有力な候補にあがるレッドソックスのほか、鈴木の加入によってチーム状況が改善する球団としてフィリーズ、ブルワーズ、アスレチックスを順に挙げている。
ロックアウトの影響で“宙ぶらりん”の状態が続いている鈴木誠也の去就。ロックアウトが解消されたのち、新天地に決まるのは一体、どこのチームだろうか。