MLB開幕延期も選手会「驚いていない」 譲らぬ強気態度「求めるのは公平な協定」
デッドラインまでに合意できず、ひとまず開幕から2カードが中止に
3月31日(日本時間4月1日)に予定されていたメジャーリーグの開幕延期と試合数削減を受け、選手会は3月1日(同2日)、声明を発表した。“デッドライン”としていた1日午後5時(同2日午前7時)までに労使間の交渉は合意に至らず。ただ、強気な姿勢は変わらないようで「野球を愛する選手たちと世界中のMLBファンは憤慨していますが、悲しいことに驚いてはいません」との見解を示した。
この日会見したMLBのロブ・マンフレッドコミッショナーは、現段階で開幕からの2カードが中止になると発表。交渉の行方次第では、さらなる削減も予想される。連日交渉の席を設けてきたが、懸案となっているぜいたく税の基準額や選手の最低年俸で折り合いはつかないままだ。
声明では「選手会の方針は一貫しています。競争を促し、若手の選手たちへの公平な給与を与えることです。(MLBの)収益が増えている背景がある中で、我々が求めているのは公平な協定です」と改めて強調。開幕延期にファンやメディアから批判の声が出るのは間違いないが「選手やファン、野球を愛するすべての人たちのためにこの競技を成長させるための公平な取り決めに向け、我々は結束し、尽力します」と見据えた。
(Full-Count編集部)