元DeNA助っ人が不安抱える若手に“気遣い” 片っ端から電話をかけたワケ
レンジャーズのスペンサー・パットン「何かやらなければと」
2020年までDeNAで4年間プレーしたレンジャーズのスペンサー・パットン投手の“温かい気遣い”が、現地で特集されている。新労使協定がまとまらずメジャーリーグは不透明な状況の中、少しでも若手選手が抱える不安に寄り添おうと電話をかけてケア。ベテランとして示した自覚を、地元紙「ダラス・モーニングニュース」が報じた。
同紙によると、パットンは約1週間前、電話番号を知っているチームの救援投手たちに片っ端から電話。いつスプリングトレーニングが始まるかも分からない状況だが、トレーニングを継続して準備を整えておくよう伝えたという。記事では「彼はレンジャーズのブルペンではベテランである。誰かが、若い選手にリーダーシップを示さなければならなかった」と状況を説明した。
パットンは「何かやらなければと思ったんだ」と強調。もし自身が若手の立場だったらとイメージを膨らませ「ベテランから話を聞きたいと思うだろうと。僕は彼らのことを気にかけている人がいるということをただ知ってほしかったんだ」と語った。
混迷を極める労使交渉については「すべての選手は自分たちが野球を始めたときよりも、野球をより良いものにして(球界から)去らなければならない。それが、選手としての義務だ」とキッパリ。懸案となっているぜいたく税の基準額などを取り上げ、機構側の提案は「道理にかなってない」と一蹴した。
NPB時代も支えられた熱狂的な応援を思い起こし「ファンの心をつかめなければ、この世代(のファンを)まるごと失ってしまう」とファン離れを危惧。本来なら開幕に向けて盛り上がっている時期なだけに「今は野球のシーズンだ。試合をキャンセルすることは、野球の未来にとって最悪の事態だよ」と憂いた。
(Full-Count編集部)