DeNA三浦監督が描く“恐怖の7番”構想 本塁打王2度のソトを下位打線で起用するワケ

DeNAのネフタリ・ソト【写真:小谷真弥】
DeNAのネフタリ・ソト【写真:小谷真弥】

出場したオープン戦7試合は全て「7番・一塁」でスタメン

 昨季リーグ最下位から反転攻勢を誓うDeNAの三浦大輔監督は、今季の開幕投手に東克樹投手、開幕4番に2年目の牧秀悟内野手を指名した。さらに「打線のポイントの1つと考えている」とこだわっていることがある。それは本塁打王2度の実績を誇るネフタリ・ソト内野手をあえて7番に置くことだ。

 ソトは10日現在、オープン戦全8試合中、欠場した2月27日の巨人戦(那覇)を除く7試合全てに「7番・一塁」でスタメン出場している。タイトルホルダーに“下位”の打順を任せていることになるが、三浦監督は「本人には意図を伝えてある」と言う。

 NPBの歴史を振り返ると、「恐怖の7番打者」と恐れられたバッターがいた。1990年頃の巨人の駒田徳広氏(現巨人3軍監督)、ヤクルトが日本一となった2001年に来日1年目で主に7番を打ち、打率.280、29本塁打、88打点の打棒を振るったアレックス・ラミレス氏(前DeNA監督)などは、その好例だ。

 3、4、5番のクリーンアップの後、長距離砲を7番に置き、6、7、8番で“下位のクリーンアップ”を組むことができれば、打線の破壊力は倍化する。三浦監督は「長打力のあるソトを7番に置き、二段構えというイメージで打線を考えています」と説明する。

 ただ、もどかしいことに今のところ、そのソトのバットが湿っている。オープン戦初戦だった2月26日の日本ハム戦では2本塁打を放ったが、3月に入ってからの7試合は計10打数1安打である。

 ソトは昨季、コロナ禍で入国が遅れて開幕に間に合わず、調子を掴めないまま打率.234、21本塁打、62打点と来日4年目でワーストの成績に終わった。オフには同僚のオースティンとともに、若手の細川も加えて米カリフォルニア州の施設で合同トレーニングを行い、打撃のヒントを得たと話していた。

 もしこのままソトの調子が上がらない場合は、打撃の成長著しい細川や、日本ハムから加入した大田を左翼、佐野を一塁で起用し、ソトをベンチに下げる選択肢も出てくるだろう。ハマの番長の“恐怖の7番”構想は、どんな形で成就するのだろうか。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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