楽天・西川は驚異の出塁率5割超え 巨人・中田や阪神・糸井らOP戦で光った実力者たち
日本ハムをFAとなった西川は打率.364をマークした
プロ野球のオープン戦は21日に全試合が終了した。楽天が球団史上初めてオープン戦1位となり、昨季日本一のヤクルトと巨人が同率で最下位に沈んだ。ここから12球団は25日のシーズン開幕に向けて最後の調整期間に入っていく。
2月下旬から約1か月間行われてきたオープン戦。新戦力の台頭と共に、目を引いたのが、今シーズンに復権をかけるベテランや実力者たちの動き。オープン戦の規定打席には届いていなくとも、シーズンに向けて期待を抱きたくなる好成績を残した中堅、ベテラン野手を紹介しよう。
その筆頭と言えるのが、楽天の西川遥輝外野手だ。昨オフに日本ハムから“ノンテンダーFA”という形で放出され、新天地に活路を求めた。そして、このオープン戦では33打数12安打、打率.364という好成績をマーク。それ以上に驚異的だったのはその出塁率の高さ。43打席で10個の四球を選んでおり、5割を超える.512を記録した。その出塁能力の高さは相変わらず健在。楽天も3つの引き分けを挟んで8連勝と、好調のままにオープン戦を終えた。
また、昨季途中に日本ハムから巨人に移籍した中田翔内野手もオープン戦で元気なところをアピール。40打数13安打3本塁打8打点、打率.325と上々の数字を残し、開幕スタメン入りに近づいている。40歳となった阪神の糸井嘉男外野手も打率.346、2本塁打と結果を残した。
昨季パ・リーグを制したオリックスでは12年目となる後藤駿太外野手が23打数10安打、打率.435のハイアベレージをマーク。ソフトバンクでは38歳の松田宣浩内野手が打率.345で1本塁打6打点、昨季ケガでシーズンの大部分を棒に振ったグラシアル内野手が打率.353で1本塁打7打点の好成績を残した。
新たに台頭する若手も楽しみだが、もうひと花、ふた花咲かせたい実力者たちの巻き返しも楽しみなところ。オープン戦好調だった面々の、シーズンでの働きにも期待したい。
(Full-Count編集部)