好調巨人支える4番・岡本和真の変化 データから見る昨季との明確な“違い”
昨季からの変化が見える“ボールの見極め”
巨人の岡本和真内野手が開幕から元気だ。ここまで9試合を終えて、35打数11安打3本塁打8打点。3日に行われた阪神戦では「角度がえぐい」「高弾道のホームラン」「打ち方がエグい」とファンを驚愕させる“確信歩き”の3号ソロを放った。
開幕から好調を維持し、巨人のスタートダッシュに貢献している岡本和。まだ9試合を消化した段階ではあるものの、データ面では早くも昨季との明確な違いが見えてきている。シーズンを通して、この特徴が継続できれば、キャリアハイの成績も見えてくるかもしれない。
ここまでの岡本和における昨季との明確な違い、それは“ボールの見極め”にある。今季ここまで喫した三振はわずか3つ。セイバーメトリクスの指標などで分析を行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)のデータを参照すると、これまで20%前後で推移し、昨季も18.2%だった「K%」はわずか7.3%になっている。その一方で例年10%前後、昨季は9.6%だった「BB%」は14.6%に上昇。これまで0.5前後だった「BB/K」は2.00になっている。
さらに、ストライクゾーン外のボールをスイングした割合を示す「O-Swing%」は昨季の30%に対し、ここまでは23.1%に。同様にゾーン外のボールをバットに当てた割合を示す「O-Contact%」は昨季の61.1%から今季は83.3%に急上昇している。
これらから、今季ここまでの岡本和はボール球に手を出しにくくなり、ゾーン内の“打てる球”に対してスイングを仕掛けていき、さらにはボール球であっても空振りしにくくなっていると推察できる。ここまで4番としての仕事を果たしている岡本和。ここからどれほどの活躍を見せるか、注目だ。